元日本代表監督・柳本さんらのバレーボール教室 小学生から大人まで130人参加
2025年06月02日 のニュース
アテネと北京のオリンピックで、全日本女子バレーボール代表監督を務めた柳本晶一さん(73)と元日本代表選手の男女3人によるバレーボール教室が5月31日、京都府福知山市和久市町の市民体育館で開かれた。午前、午後の2部制で、参加した子どもから大人までの計130人が技術を学び、熱のこもった練習をした。
一般社団法人福知山ユナイテッド(片野翔大代表理事)、一般社団法人アスリートネットワーク(柳本晶一代表理事)、市の主催。ユナイテッドと市が、トップアスリートと地元住民の交流やスポーツ振興を目的に取り組む「ザ・スポーツ」の特別編として実施した。
アテネからロンドンまでのオリンピック3大会連続で代表選手として出場し、メダル獲得にも貢献した竹下佳江さん(47)、北京や東京オリンピックで活躍した清水邦広さん(38)、ワールドリーグの日本代表選手を務めた浅倉勇さん(47)の3人が、柳本さんとともに指導。午前の小学生の部には75人、午後の中高生以上の部には55人が参加した。
小学生の部では、体の使い方の基本を教わった後、トス、アタック、サーブの練習に取り組んだ。柳本さんを中心に「トスは、親指と人差し指で三角を作り、しっかりとおでこのところでボールを受けるようにして」「アタックはボールをよく見て、(予備動作の)両手をしっかり振ってから、打って」などアドバイスした。
名セッターだった竹下さんがトスを実演したり、身長192センチの清水さんが本気のスパイクを繰り出したりする場面もあり、迫力あるプレーで会場を沸かせた。
練習後の質疑応答では子どもたちが「サーブレシーブのコツは」「どうしたらすごいスパイクが打てますか」など積極的に質問し、柳本さんらが「しっかりと面をつくってボールを受けて」「フォームをしっかりと練習しておくことが大切」などと答えた。
景品付きのじゃんけん大会、サイン会もあり、最後まで子どもたちが交流を楽しんだ。参加した大正小5年の女子児童は「オーバーハンドパスの良いやり方がわかりました。清水選手みたいなアタックが打てるようになりたいです」と目を輝かせた。
報道陣の取材に柳本さんは「参加した子どもたちはすごい熱量で、持っているものがあると感じます。継続して練習を頑張ってほしい。触れ合いができてよかった」。竹下さんは「子どもたちの反応がすごく素直でした。『練習する』と言ってくれる子もいて、日々のヒントになればうれしいです」と話していた。
連携協定も締結
福知山ユナイテッドとアスリートネットワークは、今後のスポーツ振興に向けた連携協定を結び、午前の部のオープニングで片野代表理事と柳本さんが協定書に署名した。
今後も福知山を拠点にイベントを展開し、スポーツを通じた活力あるまちづくりを進めていきたいとしている。
写真(クリックで拡大)=レシーブの技術を教える柳本さん(右)