万博で鬼のまちPR 妖怪仮装行列は大成功、 19日からは酒呑童子の面を展示
2025年05月18日 のニュース
大江山の鬼伝説が残る京都府福知山市が、大阪市此花区夢洲で開催中の大阪・関西万博で、「鬼のまち福知山」のPRに力を入れている。3日には市民参加型の妖怪仮装行列イベントを行って成功を収めた。
イベントは「大江山酒呑百鬼夜行」と銘打ち、関西パビリオン多目的エリアで実施された。
仮装行列は、妖怪文化研究家・造形家の河野隼也さんが発案し、河野さんが代表を務める妖怪芸術団体「百妖箱」のメンバーと、自作の鬼の面を付けた小学1年生から大人までの福知山市民ら約30人を含む総勢40人以上が出演してアピールした。
鬼たちの登場時には、市民ら5人で結成した「中丹大江刻ノ音」による太鼓や横笛の生演奏が雰囲気を盛り立て、最後は河野さんが今回のために制作した酒呑童子も登場して会場を沸かせた。
大阪・関西万博公式キャラクターの「ミャクミャク」との集合写真や、来場者との記念撮影の時間も設けられた。
参加した市民たちは一様に「楽しかった」と喜び、大江地域でさらなる活動を広げていきたいという動きも出てきているという。福知山市は「予想以上の反響でうれしい」と手応えをつかんだ。
19日から再度酒呑童子が登場
19日~25日には、「よみがえる酒呑童子」と題して、関西パビリオン京都ゾーンの一角で、河野さんが手掛けた酒呑童子の面と衣装を展示する。
面は縦65センチ、幅60センチの巨大サイズで、福知山市役所で保管されている。夜間巡視の警備員が発見して思わず驚いたという迫力のある仕上がりで、現代によみがえる酒呑童子として展示され、一緒に写真撮影ができる。
また、日本の鬼の交流博物館が所蔵する「石見神楽酒呑童子面」をはじめ、歴史資料や絵巻などを通じて、歴史の観点から鬼伝説を紹介するブースも設けられる。
観覧には、万博入場券のほか、関西パビリオンの入場予約が必要。
写真上(クリックで拡大)=万博会場大屋根リングを背景に集合写真(提供:福知山市、撮影:稲田大樹)
写真下(クリックで拡大)=河野さん制作の酒呑童子の面