日本の原風景広がる棚田で田植え 親子連れら笑顔で体験 大江町毛原

2025年05月13日 のニュース

 新緑が映える京都府福知山市大江町毛原の棚田で11日、田植え体験会が開かれた。市内外から訪れた親子連れらは、泥に足を取られながらも笑顔を弾ませ、作業に没頭。日本の原風景が広がるなか、心地良い汗を流した。

 毛原地区は12世帯が暮らす小さな集落。急斜面地に大小600枚の棚田が階段状に連なり、日本の棚田百選(現・つなぐ棚田遺産)に選ばれている。そんな自然豊かな景観を守り、地域のにぎわいにつなげようと、毛原の棚田「体感」ツアー実行委員会(岡垣清己委員長)が毎年、春に田植え、秋に稲刈りの体験会を開いている。

 福知山市を中心に京都、大阪といった都市部の親子連れら約40人が参加。子どもたちは裸足で入り、「おたまじゃくしがおる」などとはしゃぎながら、夢中になって苗を手植えしていった。泥に足を取られて尻もちをつく子もいた。

 実行委メンバーら約30人と力を合わせて、田んぼ8枚(計約10アール)に酒米・五百万石の苗を手植え。秋には成長した稲を収穫し、地酒「大鬼」の原料となる。参加者には棚田米がプレゼントされ、賞品付きのじゃんけん大会もあって盛り上がった。

 母親と妹と参加した小学6年生の男子児童は「田植えを初めて体験しました。田んぼの中は足がはまる感じで少し気持ち悪かったけど、米作りの大変さが分かりました」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=田植えに挑戦する子どもたち

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