適切な声掛けで特殊詐欺を未然に防ぐ 市内コンビニ2店舗に感謝状

2025年05月09日 のニュース

 京都府福知山市内で昨年12月と今年3月、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、コンビニエンスストア2店舗とその従業員2人に、京都府警から7日、感謝状が贈られた。ともに、慣れない様子で電子マネーを購入しようとする高齢者にしっかりと声を掛け、適切な対応で被害から救った。

パソコン固まり焦るサポート料でだまし

 同署によると、1件目は昨年12月28日午後、篠尾新町のローソン福知山篠尾新町店(兼古昇オーナー)で起きた。

 市内の70代男性が、操作中に動かなくなったパソコン画面に表示された連絡先に電話をかけると、サポート料として電子マネーカードを購入するよう指示されたという。

 これを信じた男性は同店を訪れ、3万5千円分のプリペイドカードを購入しようとしたが、不審に思った同店の男性スタッフ(34)が事情を聴き、特殊詐欺と判断して警察に通報した。

うその高額当選手数料を要求

 2件目は、3月5日午後、駅前町のセブン-イレブン福知山駅前町店(二宮史考店長)で発生した。

 自身が持つ携帯電話に「6億円が当選した」というメールを受信した市内の70代女性が、「当選金を受け取るためには手数料として1千円分の電子マネーが必要」とのうその情報を信じて来店。女性から事情を聴いた二宮店長(45)が「そんな話は間違いなく詐欺」と確信し、110番通報した。

水際対策協力に感謝

 贈呈式は7日に同署であり、両店舗には京都府警組織犯罪対策統括官から、詐欺被害を防いだ男性店員と二宮店長へは福知山署の建井秀之署長から、それぞれ感謝状が贈られた。

 建井署長は「声掛けは勇気のいる行動だと思いますが、その一声が被害を未然に防ぐことにつながります。今後も詐欺から市民を水際で守るため、お力添えをいただければ」と、感謝の言葉を伝えた。

 ローソンの男性店員は「被害に遭われなくてよかった」と述べ、セブン-イレブンの二宮店長は「詐欺を未然に防げてよかった。店舗としてもスタッフへの指導や警戒態勢を見直すきっかけになったと思います」と話していた。

写真(クリックで拡大)=感謝状を受けた兼古オーナーと二宮店長(前列左から)

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