「人や企業がつながる場に」コワーキングスペース開設 公立大生らの合同会社

2025年05月08日 のニュース

 福知山公立大学および大学院の学生たちによる合同会社「Gel-banana(ゲルバナナ)」が7日から、京都府福知山市新町商店街でコワーキングスペース「TsunagaRoom(ツナガルーム)」を開設した。利用料金は1時間100円で、学生は条件を満たせば無料となる。仕事や勉強、ちょっとしたカフェとしても活用でき、企業、学生、地域住民など、さまざまな人がつながる場をめざしている。

 同社は、同大学情報学部4年の服部凌さんが社長を務め、社員は7人。AI(人工知能)を学ぶ学生が中心で、AIを活用した事業展開や業務の効率化について、コンサルティングやセミナーなどを行っている。

 「ツナガルーム」は、学生の目線から「料金設定や利用の仕組みが複雑で、コワーキングスペースは使いづらい」と感じたことをきっかけに立ち上げた。昨年3月に閉店したレンタルスペース「アーキテンポ」の跡地を活用し、気軽に使える場所をめざした。

 服部さんは「雰囲気が良く、人通りもある場所だったので、所有者と直接相談して活用させていただきました」と話す。アーキテンポのレトロな内装を残しつつ、4月から机やいす、冷蔵庫、エアコンなどを一から自分たちでそろえた。

 コンセプトは「お家以上、図書館未満」。席数は約20席で、飲み物や菓子の無人販売もある。営業時間は午前8時から午後8時まで。スマートフォンによるコード決済または現金で利用料を支払う。店内では企業広告を動画などで掲示し、広告料を主な運営資金としている。

 学生はツナガルームのオンラインフォーム「つなガルテ」に卒業予定年度や興味のある業界などを登録すると、利用が無料となる。登録情報をもとに、企業の求人情報などを受け取れる仕組みだ。

 キッチンやカウンターもあり、土日にはテナントとして貸し出すほか、ショーケース付きの机を使って、個人クリエイターの雑貨やイラストなどを展示・販売できるブースの貸し出しも企画している。

 社員たちは「誰でも立ち寄れる気軽な場所になっています。ぜひご利用ください」と呼びかけている。

 土日のテナント利用や広告、ツナガルームについての問い合わせは同社のメールで受け付けている。公式ホームページでも情報を発信している。

写真上(クリックで拡大)=学生たちがコワーキングスペースをオープンした
写真下(クリックで拡大)=アーキテンポの内装をそのまま残している

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