「人や企業がつながる場に」コワーキングスペース開設 公立大生らの合同会社
2025年05月08日 のニュース
「ツナガルーム」は、学生の目線から「料金設定や利用の仕組みが複雑で、コワーキングスペースは使いづらい」と感じたことをきっかけに立ち上げた。昨年3月に閉店したレンタルスペース「アーキテンポ」の跡地を活用し、気軽に使える場所をめざした。
服部さんは「雰囲気が良く、人通りもある場所だったので、所有者と直接相談して活用させていただきました」と話す。アーキテンポのレトロな内装を残しつつ、4月から机やいす、冷蔵庫、エアコンなどを一から自分たちでそろえた。
コンセプトは「お家以上、図書館未満」。席数は約20席で、飲み物や菓子の無人販売もある。営業時間は午前8時から午後8時まで。スマートフォンによるコード決済または現金で利用料を支払う。店内では企業広告を動画などで掲示し、広告料を主な運営資金としている。
学生はツナガルームのオンラインフォーム「つなガルテ」に卒業予定年度や興味のある業界などを登録すると、利用が無料となる。登録情報をもとに、企業の求人情報などを受け取れる仕組みだ。
キッチンやカウンターもあり、土日にはテナントとして貸し出すほか、ショーケース付きの机を使って、個人クリエイターの雑貨やイラストなどを展示・販売できるブースの貸し出しも企画している。
社員たちは「誰でも立ち寄れる気軽な場所になっています。ぜひご利用ください」と呼びかけている。
土日のテナント利用や広告、ツナガルームについての問い合わせは同社のメールで受け付けている。公式ホームページでも情報を発信している。
写真上(クリックで拡大)=学生たちがコワーキングスペースをオープンした
写真下(クリックで拡大)=アーキテンポの内装をそのまま残している