5月から順次、万博体験へ 福知山市の小学4年から中学生
2025年04月23日 のニュース
大阪市此花区夢洲で開催中の「大阪・関西万博」に、5月から10月にかけて、福知山市立小学校4~6年生約2千人、中学校1~3年生約1900人が出向き、パビリオンを見学、体験する。日程や体験内容は学校ごとに計画されていて、5月7日には小中一貫教育校・三和学園の児童、生徒が、先陣を切って訪問する。
福知山市教委が実施主体の事業で、府と市の予算を使う。児童、生徒の費用負担はなく、各小学校とも6年生は修学旅行の中で訪れる。それ以外は、総合的な学習の時間を活用するといい、万博についてや国際理解、環境問題などを学ぶ事前、事後学習の時間も設ける。
事業開始に向け、全小、中学校のバスの手配、万博の入場予約はすでに完了。15日と17日には、引率予定の校長や教諭ら計61人が会場を下見し、タイムスケジュールを見ながら、当日の動線を歩いたり、トイレ、救護所の場所を確認したりした。
子どもたちの万博見学を巡っては、「世界のことを知ることができる良い機会」「子どもの視野が広がる」との声がある一方で、開幕直前に会場内で高濃度のメタンガスが検知された件に関して、懸念を示す意見も一部、市教委に寄せられている。日が近づけば、学校ごとに参加の承諾書を児童、生徒に配り、不参加の場合は、学校で学習させる予定にしている。
市教委学校教育課の福知泰輔教育企画担当課長は「各学校でしっかり準備をして、当日に備えています。子どもたちにとって、貴重な機会になると思うので、環境問題や国際理解などについて学び、有意義な体験になるようにしたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=小中学生が訪れる万博会場