市の下水道管、計画的な管理で安全保つ 埼玉の道路陥没事故受け点検も
2025年03月28日 のニュース
1月28日に埼玉県八潮市で、破損した下水道管が原因とみられる道路陥没事故が発生し、もうすぐ2カ月が経つ。京都府福知山市内ではそうした危険がないか、下水道管の維持管理状況などについて市下水道課に聞いた。
同課によると、埼玉県での事故の発生直後から、丸型や四角形などの形がある下水道管の中で、直径や内幅が60センチ以上のサイズが埋められている道路全てで、陥没が無いかを目視で点検し、「異常はなかった」としている。
計画に基づき日常点検や更新を実施
市内の下水道管の総延長は2023年度末時点で631キロ。和久市町に設置された終末処理場を中心に、1963年から、周辺部へと向けて徐々に下水道網が構築されていった。管の直径などは約15センチから約2メートルまでと幅広く、標準耐用年数は50年とされている。
同課では、人手や予算が限られる中、計画を立てて効率的な保守、点検業務に取り組んでいるという。
現在は敷設から45年以上が経過する下水道管について、優先順位をつけながら管の内側を確認するカメラ調査を順番に進めており、劣化が著しい場合は新しい管に入れ替えるなどの対策をしているほか、マンホールのふたの交換、汚水処理場の機械の更新などにも日常的に取り組んでいる。
その中で、直径などが2メートルを超える大きな下水道管は総じて古く、全805メートルについて点検済みで、必要な場所では更新工事も終えている。
同課は「国からの財源を確保しながら、しっかりと計画を立て、住民のみなさんが安心安全に暮らせるよう、下水道事業を進めていきたい」としている。
道路で陥没を見つけるなどした場合は同課、電話(23)2085へ。
写真(クリックで拡大)=標準耐用年数が近い下水道管でカメラ調査を進めている