【重量挙げ】「目標はロス五輪でメダル」 自身の日本記録更新 福知山出身、早大1年の東楽映選手
2025年03月27日 のニュース
京都府福知山市出身で早稲田大学1年、ウエイトリフティング競技の東楽映選手(19)が、自身の持つ男子81キロ級の日本記録を2月に更新するなど力を付けており、3年後のロサンゼルス五輪でのメダル獲得をめざしている。
東選手は篠尾新町で生まれ、昭和小学校に通った。昼休みには校庭で友だちとサッカーを楽しむ元気な子だった。4年生の時、テレビでウエイトリフティング競技を見て、力強い姿に「かっこいい」と憧れ、府立海洋高校(宮津市)で開かれていたジュニア教室に通うようになった。世界選手権銀メダリストの川崎さと美教諭に指導を受けると、すぐ才能が開花した。
自衛官の父・進一さん(45)ら両親の仕事の関係で、5年生の途中で埼玉へ転居したが、中学進学を迎え、「川崎先生に指導を受けたい」と宮津市で下宿・寮生活することを選び、栗田中学校、海洋高校へ進学。大会ごとに中学記録、高校記録を次々と塗り替え、社会人選手と互角に戦ってきた。
競技は、バーベルを一気に持ち上げる「スナッチ」と、肩の高さまで持ち上げてから頭上に上げる「クリーン&ジャーク」を順に行う。海洋高3年で出場した昨年のJOCジュニアオリンピック第44回全日本ジュニア選手権大会では、81キロ級でトータル347キロの日本記録を打ち立てた。
早稲田大に進学後も練習に励み、昨年の文科大臣杯全日本大学対抗選手権(インカレ)などで好成績を収め、今年2月にあった第45回全日本ジュニア選手権では、ともに日本記録となるスナッチ155キロ、クリーン&ジャーク195キロを成功させ、計350キロをマーク。自身の日本記録を更新した。
世界を相手にも戦っていて、2023年にメキシコで開かれた世界ジュニア選手権大会では、73キロ級に出場してクリーン&ジャークで優勝し、トータルでも316キロで銀メダルを獲得している。
自身の強みを「強靭な下半身」だという東選手。目標はロス五輪に出場してメダルを取ることだと力強く話す。そのためには海外の強豪国で強化合宿をしたり、国際大会で経験を積む必要がある。
次に出場するのは5月にペルーで開かれる世界ジュニア選手権。「ジュニアの大会はこれが最後になるので、金メダルを取って締めくくりたい」と気合を入れる。
写真(クリックで拡大)=全日本ジュニア選手権で東選手