元伊勢外宮豊受大神社の別宮『風宮』の修繕CF、目標の3倍超える支援集まる
2025年03月05日 のニュース
多額寄付に感謝
京都府福知山市大江町天田内、元伊勢外宮豊受大神社(河田光稔宮司)が、落雷で破損した別宮「風宮」の修繕費を確保するため行ったクラウドファンディング(CF)に、目標額の3倍を超える2900万円近い寄付が寄せられた。外宮神社は「予想以上の寄付に驚いています。多くの人たちに支援をいただき、大変ありがたい」と感謝している。
外宮神社では昨年7月21日に、本殿そばの小宮の裏手にあるスギの木に雷が落ち、周囲に放電。小宮4社の上屋の柱9本と府暫定登録文化財の風宮の柱が裂けた。
風宮は風の神をまつる別宮で、いつ建てられたのかは不明。もともと老朽化であちこちが傷んでいたが、落雷被害が追い打ちをかけた。
修繕費は高額となり、神社の力や地域の支援だけでは全てを賄えないことから、地元で協力会を立ち上げ、CFに取り組むことを決めた。
CFでは600万円という目標金額を掲げ、返礼品として、落雷を受けて伐採した木で作ったお守り、限定御朱印などを準備し、1月8日にスタートした。
支援の輪が広がり、同31日に600万円を達成すると、次の目標(ネクストゴール)として900万円を設定し、CF期間終盤の2月27日に成し遂げることができた。
その後も、以前に風雨で被害を受けた外宮神社の本殿屋根のふき替えを支援するために、同神社でチャリティーコンサートを開いた作家、アーティストのさとうみつろうさんの呼びかけなどで寄付が増え、最終的には1749人から2886万5千円が寄せられた。
集まった寄付金は風宮のほか、小宮の上屋の修繕費、落雷した木の伐採、返礼品の発送、CF手数料などの諸経費に充てる。
河田宮司(49)は「何とか第1目標を達成することを願っていましたが、最終的には身震いするほどの支援額となりました。本当にありがとうございました」と感謝。「今後はこのご支援をさらに広げ、より多くの人たちとつながれるプロモーションを行っていきたい」と話している。
写真上(クリックで拡大)=風宮の前で感謝の気持ちを伝える河田宮司
写真下(クリックで拡大)=返礼品のお守りのサンプル