二十四節気「雨水」も寒い朝 春一番を告げる「マンサク」雪かぶって咲く
2025年02月18日 のニュース
18日は二十四節気の「雨水」。降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃とされるが、京都府福知山市内の18日朝は雪が舞い、最低気温は氷点下1・3度(午前5時2分)と冷え込んだ。強烈寒波が日本海側に到来していて、まだまだ寒い日が続きそうだ。
猪崎の三段池ラビハウス植物園(芦田修司園長)では、いち早く春の訪れを告げる花木のマンサクが、前夜からの雪をかぶりながらも、黄色い花を咲かせていた。
日本固有種のマンサクは、ほかの春の花に先駆けて咲くことから、「まず咲く」が転じてこの名前が付けられたとされる。また花をたくさん付けるので、豊年満作の意味で命名されたという説もある。
園には、屋外の花木園に地植えが1本、鉢植えが2本ある。通常は黄色い花をつけるが、鉢植えの1本は赤色のアカバナマンサクで、いずれも花は細長いひも状をしていて、まるでよじれた糸のよう。10日ほど前に咲き始めたという。
芦田園長は「この冬は気温の低い日が続き、開花は例年より10日ほど遅くなりました。これから3月に入って満開を迎え、3月いっぱいは見ごろが続くと思います。強烈寒波の影響もあり、まだ先になりそうですが、多くの草木が開花する春の到来が楽しみです」と心待ちにしている。
写真(クリックで拡大)=雪をかぶりながら咲くマンサク(18日午前9時10分ごろ)