200年前の貴重品も 市治水記念館でおひなさま展
2025年02月17日 のニュース
京都府福知山市下柳町、市治水記念館で15日から、「町家でおひなさま展」が開かれている。江戸時代から平成までのひな人形を展示。訪れた人たちが時代ごとに違う姿、顔つきのひな人形をじっくりと鑑賞している。3月23日まで。
3月3日の「桃の節句」に合わせた企画。下柳町と隣接の菱屋町の住民でつくる柳菱クラブが協力し、地域住民から借りた品や記念館の所蔵品を並べた。
古い品は200年以上前の江戸時代の男びなと女びながある。明治36年(1903)生まれの女性が20歳で嫁ぐ時に持参したもので、曽祖母が福知山藩主の朽木家から下賜され、受け継がれてきた人形という。顔立ちはふっくらとしていて、優しい表情をしている。
また、平成に作られた豪華な7段飾りのひな人形は、道具に螺鈿細工が施されている。このほか市民が着物の素材で作ったひな人形やつるしびななども並んでいる。
同記念館は「それぞれの時代のひな人形を見比べて、楽しんでもらえれば」と来館を呼びかけている。
開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。月、火曜が休館だが、2月24日は開け、25、26両日を休みとする。入館無料。
写真(クリックで拡大)=江戸時代の人形や段飾りが並ぶ