探究学習の全国大会 共栄高がクエストカップへ2年連続出場
2025年02月14日 のニュース
中高生による日本最大級の探究学習の祭典「クエストカップ2025全国大会」(株式会社教育と探求社など主催)に、京都府福知山市東羽合、京都共栄学園高校1年生の2チーム(計8人)と2年生の個人1人が出場する。共栄高の全国大会は初挑戦の昨年に続いて2年連続。
クエストカップは、同社が作った探究学習プログラム「クエストエデュケーション」に1年間取り組んだ成果を発表する学びの場で、今年度で20回目となる。
今年度は「企業探究」「起業家」「進路探究」など5部門、計8プログラムが設けられ、実在の企業、現代社会、先人の人生を題材に、生徒たちが答えの無い課題に取り組み、編み出した解決策や企画を発表する。
発表映像や資料などを基にした一次審査の結果、全国30都道府県の152校、286チーム・個人の全国出場が決まった。
共栄高からは企業の商品開発や新規事業計画に関する課題への対策について、自分たちの視点で考えた企画をプレゼンテーションする企業探究部門に15チームが挑み、「 」(以下、カギカッコ)と「In my life,On your life」(以下、インマイライフ)の2チームが優秀賞を獲得。全国出場チームに選ばれた。このほか同校からは3チームが佳作に入った。
また、自分らしい人生をさがし求め、自らの展望を発表する進路探究部門「ザ・ビジョン」で、2年生の川島葵さんが一次で優秀賞に選ばれ、全国大会出場への切符を手に入れた。
カギカッコは、ネットワークセキュリティー事業などを展開するテクマトリックスの新事業に向けた課題に対して、いろいろな計画を組み立てるのに役立つアプリの開発を提案。アプリで有効な時間の使い方を伝えることで、使用者の自主性を育んでいけるとする。
インマイライフは、イオンリテールが求める新ビジネス展開を課題に、メタバース(仮想空間)で買い物をしながら、さまざまな人と出会える場をつくる事業を企画。価値観の合う人とつながる機会を創出する。
川島さんは、就いてみたい職業をテーマに、小・中学・高校と、年代ごとに希望する職種が変わっていく心境の変化をまとめた。
企業探究部門と進路探究部門は22、23日に、東京都内で開催。企業探究部門に出る2チームは劇を交えて発表する。
カギカッコの田中芽生さんは「本番では落ち着いて、分かりやすくアプリの使い方などを説明したい」、インマイライフの井上陵生さんは「取り組みの趣旨などが伝わるように、笑顔でプレゼンテーションをやり切りたい」と気を引き締める。
進路探究部門に出場の川島さんは「5分でまとめた自分の思いを理解してもらえるように、頑張って発表したい」と意気込む。
写真(クリックで拡大)=一次予選で優秀賞、佳作に選ばれたチームと生徒ら