46年前に撮影 旧国鉄時代の小浜線・松尾寺駅の写真ポスターを現在の駅管理者に贈る アマチュア写真家、大地洋次郎さん

2025年02月10日 のニュース

 京都府福知山市厚中問屋町のアマチュア写真家、大地洋次郎さん(83)はこのほど、46年前に撮った旧国鉄時代の小浜線・松尾寺駅の駅舎(舞鶴市吉坂)の写真ポスターを、駅舎を現在管理するNPO法人「駅舎と共にいつまでも」(川口孝文理事長)に贈った。駅舎と桜を捉えた写真で、近く舎内に展示する。

贈ったのは、旧国鉄時代に、各駅に掲示された「駅の美術館」のポスター。大地さんが応募した写真が採用され、「桜の花のある駅」として紹介された。

写真は1979年4月に撮影。駅舎とその前に咲く桜、国鉄色のディーゼルカーが被写体で、ポスターには国鉄が当時行っていた旅行誘致キャンペーン名「いい日旅立ち」の言葉が記されている。

松尾寺駅は22年に旧国鉄小浜線の全線開通と同時に開業。木造平屋建て瓦ぶきの駅舎が造られた。

 86年に無人駅となり、駅舎の取り壊しも考えられたが、2008年にJR西日本から舞鶴市に譲渡され、翌年、同法人が指定管理者となり、観光施設として活用。18年には国の登録有形文化財になっている。

松尾寺駅が舞鶴市の観光交流施設として利用されていることを知った大地さんは、駅舎の写真ポスターが自宅のどこかにあることを思い出した。

「松尾寺駅のにぎわいに少しでも貢献できれば」と寄贈を考えて探し出し、縦約1メートル、横約70センチのパネルに仕上げた。大地さんの知り合いで、元新聞記者の佐藤孝治さん(67)=綾部市=の計らいで、同法人へ贈ることとなった。

1月31日に駅舎前で寄贈式があり、大地さんが川口理事長(62)にポスターを手渡した。

川口理事長は「国鉄色のディーゼルカーが写っていて、大変懐かしい。駅舎に常設展示しようと思いますが、イベント時にも紹介したい。素晴らしいものを頂いたので大切にします」と感謝の気持ちを伝えた。

大地さんは「もう桜の木はありませんが、写真を見て年配の方は懐かしく思うのでは。多くの人たちに見ていただきたい」と話していた。


写真上(クリックで拡大)=川口理事長(右から2人目)に写真ポスターを渡す大地さん(右)
写真下(クリックで拡大)=松尾寺駅舎と桜などを写した写真ポスター

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