ボディービル関西クラス別選手権で優勝 アトラスの荻野さん

2024年08月31日 のニュース

 京都府福知山市土のスポーツジムアトラスを経営する荻野友亨さん(43)が、今夏に兵庫県神戸市で開かれた「第23回関西クラス別男子ボディービル選手権大会」に出場し、70キロ以下級で優勝した。昨年9月に前オーナーからジムを引き継ぎ、所属選手たちの期待を背負いながらの挑戦で、「うれしい気持ちより、正直ほっとしました」と胸をなでおろす。

 格闘技への憧れを抱き、中学から自宅で筋トレを始めた荻野さん。進学した京都共栄学園高校時代に「もっと筋力をつけたい」とアトラスに通うようになり、前オーナーでボディービルダーの松嶋幸一さんから指導を受けるなかで、ボディービルの世界に興味を持つようになった。

 卒業後も20歳までアトラスに通い、就職で京都市内に引っ越してからも、別のジムで筋力アップに励み、同市での府選手権大会に出場。何度もチャレンジし、年々順位を上げて2位、3位にはなれたものの、目標の優勝には届かなかった。

 34歳だった2014年に仕事でタイへ海外赴任して、現地工場の責任者を任され、8年間を過ごした。大会出場などはしなくなったが、趣味として筋トレは続けていた。

■海外赴任から帰国し、夢追うため現役復帰■

 コロナ禍での対応などを巡って会社と折り合いがつかなくなり、22年に自主退職して帰国。綾部市の実家に戻り、またアトラスに通い始めた。松嶋さんからの勧めもあり、成し得なかった府選手権の優勝をめざし、ボディービルダーとして現役復帰した。

 そこからの1年は大会に集中するため定職につかず、筋トレに明け暮れる日々を送った。「ブランクがある自分が通用するのか、そして将来に対する不安はあったけど、ワクワクした気持ちで取り組むことができた」といい、万全の状態に仕上げ、昨年の大会に挑んだ。

 念願の優勝をつかみ、喜びが爆発。「好きなことを続けてきてよかった。仕事も決まっていなくて、この時期は下を向きがちでしたが、今後の人生を歩んでいく自信につながりました」と振り返る。

■ジム経営との両立で苦労しつかんだ優勝■

 大会から1カ月後、優勝が一つのきっかけになり、松嶋さんからアトラスを引き継ぐことに。現役は続行し、次は関西クラス別選手権の優勝を目標に定め、ジム経営との両立に苦労しながら、再度1年かけて鍛え上げ、今年8月18日の大会当日を迎えた。

 70キロ以下級には、関西圏の府県大会チャンピオンクラスの15人が出場。比較審査で上位6人に絞られ、荻野さんも決勝に進出。強みの胸と腕の筋肉を中心に自信をもってアピールし、頂点に立つことができた。

 「アトラスの会員が応援に駆けつけてくれ、経営者としていいところを見せないと-との気持ちが強く、優勝が決まった瞬間は、喜びよりも安心した気持ちの方が強かったですね。今後も現役は続けながら、若手選手の育成のほか、一般の人にも気軽に利用してもらえるジムにしていきたい」

 

写真(クリックで拡大)=関西クラス別選手権を制した荻野さん

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