争点多い福知山市長選、3氏が出陣式で訴えたのは

2024年06月03日 のニュース

 任期満了に伴う京都府福知山市長選挙が2日に告示された。立候補したのは、いずれも無所属で、届け出順に、元会社員で新人の森山賢氏(31)、元市議で新人の小瀧真里氏(64)、自民・公明推薦で現職の大橋一夫氏(70)の3人。9日の投開票まで、1週間の熱戦の火ぶたが切られた。各陣営は出陣式で士気を高め、選挙カーで市内へと繰り出した。市長選と同じ日程で行われ、1議席を争う市議会議員補欠選には3人が立った。

 3日も各候補がそれぞれの政策を訴えて激戦を繰り広げている。人口減少、少子高齢化で社会構造が変化するなか、地域や産業、文化の振興、福祉、医療、子育て環境の充実などが主な争点になる。

 3候補の出陣式での訴えは-。

■森山賢候補 明るくにぎわうまちに■

 森山陣営は、蛇ケ端の選挙事務所前で出陣式をした。森山候補は「福知山が衰退していることに危機感を持っている。これは政治が何もしてこなかったから」とし、「中心部、周辺部、旧3町とも明るくにぎやかなまちにしたい」と述べた。

 新文化ホール建設計画について「白紙撤回とし市民の声を聞く場を設け、行政が青写真を示した上で、住民投票で選んでもらう」。物価高騰対策としては「1世帯5万円の支給を実現したい」と語った。

■小瀧真里候補 対話で市民と育つまちへ■

 小瀧陣営は、南栄町の放課後スクールそばで出陣式。小瀧候補は「市長と職員と市民、市民同士の対話がなされずに対立が起き、まちが分断されている」と話し、「特定の政党や思想にこだわらず、あらゆる市民と対話を通してまちづくりを推進する」と訴えた。

 そのために対話の場が必要で、生まれた意見を様々な課題解決やまちづくりに生かし、「対話を基に市民自身も育ち、市民がまちづくりに臨める仕組みを作りたい」と力を込めた。

■大橋一夫候補 ともに未来を考え歩む■

 大橋陣営は、北羽合の事務所そばの空き地で出陣式をした。西脇隆俊京都府知事、推薦を受ける自公の国会議員らも訪れ、再選に向けて団結した。

 大橋候補は2期8年で財政再建、コロナ対策、小中学校へのタブレット配備、福知山公立大学大学院開設などに取り組んだことを話しつつ、「人口減少であらゆる分野に人手不足が出ている」と説明。市民が幸せを生きるまちをめざし、「市民と一緒に未来を考え、歩みを進めたい」と強く決意を語った。

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