時事漫画家の土田直敏さんを追悼　中六で人物画展

　京都府福知山市野間仁田の市芦田均記念館（芦田八郎館長）は、同じ中六人部地区、山野口出身の時事漫画家・土田直敏さんが2月25日に亡くなったことを受け、追悼人物画展を開いている。芦田均元首相ら歴代首相や昭和を中心に活躍した著名人らの似顔絵約40点を展示している。12日まで。入場無料。

　土田さんは1960年から37年間、産経新聞で政治漫画を1万回余り連載。週刊誌や報道番組などでも時事漫画を描くなど活躍した。

　記念館は、これまで多くの作品の寄贈を受けており、土田さんに感謝の気持ちを込めて追悼展を開いた。

　歴代首相のほか、高倉健さんや加山雄三さんら昭和を代表する人気スターの似顔絵も展示されており、来場者を楽しませている。

　作品を鑑賞していた渡辺正男さん（79）＝兵庫県丹波市市島町＝は「人物の特徴をとらえていて、見ていて面白い。歴代首相も誰を描いているか名前を見なくても分かる。作品を見ていると、その当時の記憶がよみがえってきます」と笑顔で話していた。

　開館時間は午前9時から午後5時（入館は午後4時30分）まで。

写真＝特徴をとらえた人物画を楽しむ来場者

両丹日日新聞社が土田さんから寄贈を受けた歴代首相人物画（部分）