山仕事へ行く人の安全願い 尾藤の子たちが山の神に「つくりもの」
2022年12月27日 のニュース

京都府福知山市大江町尾藤奥の子ども会は、地区内の山の神の祠につるす「つくりもの」作りを24日にした。地元の子どもら住民13人が参加し、雪が降り寒い中でわらをない、協力しながら完成させた。
山仕事に行く人の安全を願って始まったという長年続く行事で、毎年末に行っている。以前は男子の小中学生だけだったが、近年は少子化の影響で、女子や保護者も参加している。
24日に地区公民館近くの倉庫に集まり、地元住民が栽培したもち米の稲わらを使って作業。わらをつり下げて作る「みの」は、子どもたちが二つ折りにしたわらを、大人たちが隙間なく縄で固く縛っていき、長さ約4メートルのものを作り上げた。
ほかにも「わらじ」「ごんぼ」「たわし」を、大人たちに教わりながら、わらをなったり、はさみで形を整えたりと、作業に熱中した。完成品は、昨年のものと入れ替えてつるした。
大江中3年の男子は、つくりもの製作は今年で最後。「地域のみんなと協力しながら交流できる良い行事で、毎年この時期の楽しみでした。これからも下の子たちに続けてもらえたら」と話していた。
写真=雪が降る中、協力してみのを作った