花火大会事故から9年 「他人事に思えず」千羽鶴折り続ける女性
2022年08月14日 のニュース

観客57人が死傷した2013年8月15日の福知山花火大会屋台爆発炎上事故に心を痛め、京都府福知山市平野町の70代女性が千羽鶴を折り続けている。事故当時は、娘家族が事故現場のすぐそばにおり、他人事には思えない。亡くなった3人の冥福を祈り、54人の平穏な日常を願っている。
最初は娘家族が無事だったことに安堵したが、孫ほどの年代の子どもが亡くなったことなどが分かり、「みんな、ただ花火大会を楽しみに来ただけなのに」と胸を締め付けられた。
事故からすぐに千羽鶴を折り始めた。自宅や勤務先の昼休みにこつこつ作り、2018年までは事故現場に設けられた献花台に千羽鶴一連とその時までに折れた分を毎年持って行った。雨にぬれないようにナイロン袋に入れて置き、手を合わせた。
献花台が設置されなくなったあとも千羽鶴を折り続けた。容量12リットルの段ボール箱3つに、いっぱいたまっている。
15日で事故発生から丸9年を迎える。
写真=女性が折りためた千羽鶴