「森の宝石」オオムラサキ羽化始まる 飼育する大地さん宅
2022年06月03日 のニュース

環境省のレッドリストで「準絶滅危惧種」に指定されている国蝶・オオムラサキの羽化が2日、蝶の飼育を続ける京都府福知山市厚中問屋町、大地洋次郎さん(81)宅で始まった。
オオムラサキはタテハチョウ科で、光沢がある青紫色の羽が特徴。「森の宝石」とたとえられる。大地さんは1990年から、自宅に小屋を建て人工飼育を続けている。
毎日観察していて、2日午後7時ごろに飼育小屋を見に行ったところ、羽化が始まっており、1分後には成虫が姿を現した。
羽を広げた大きさは10~12センチ。元気に飛び回り、大地さんが作った餌を吸っている。今年は7月初旬までに約100匹が羽化するとみている。
大地さんは「昨年とほぼ同じ時期の羽化で、羽を広げて飛ぶ元気な姿を見ると、こちらも元気をもらえます」と話している。
興味のある人は、「新型コロナウイルスの感染予防対策をとって見に来てほしい」と呼びかけている
写真=エノキの葉に止まるオオムラサキ(3日午前9時20分ごろ)