大江駅直結施設に無料のコワーキングスペース 住民組織が開設
2022年02月05日 のニュース

京都府福知山市大江町河守、京都丹後鉄道大江駅と直結した施設「大江町地域振興センター」内に、大江地域交通空白地有償運送「鬼タク」などを利用する人の待合スペースと、オフィスを共有して仕事をする「コワーキング」などができる多目的スペースが完成した。
センターは2階建てで、市が所有。駅利用者の利便性を高めるため、大江町の住民自治組織・大江まちづくり住民協議会(桑原守朗会長)が、市から地域づくり組織支援事業交付金を受け、両スペースを設けた。
待合スペースは鬼伝説のまちにちなんだ「鬼まちひろば」の名称で、1階の駅売店のすぐ横に設置。広さは30平方メートルで、椅子を10脚置き、鬼タクやバス、丹鉄を利用する住民、観光客らが待機場所として使える。また大江の観光名所やイベントなどの情報を、ポスター掲示、パンフレット配布で提供する。
これまでは駅売店前にベンチを置いていたが、広いスペースを確保したことで、ゆっくりと待つことができるようになった。
多目的スペースは2階。元は鬼瓦の展示場で、広さは50平方メートル。「げん鬼交流ひろば」と名付けた。机4基と椅子7脚を置いて、Wⅰ-Fⅰを完備。会議やミニ商談ができるようにしている。新型コロナウイルス禍で浸透してきたテレワークでも使える。無料。
両スペースは大江観光が管理する。無料で使えるが、げん鬼交流ひろばの使用は駅売店(大江観光事務所)に申し込む。
2日には竣工式を開き、大橋一夫市長や桑原会長ら10人が出席。鬼まちひろばの前でテープカットをした。
建物は旧町時代の1988年3月に「大江町商工物産会館」として開館。宮福鉄道(現京都丹後鉄道)大江駅の駅ビルを兼ねた施設で、いまは市商工会の本所や真下飛泉の資料室、河守地区公民館などが入っている。
問い合わせは大江観光、電話0773(56)2070へ。
写真=Wⅰ-Fⅰを完備した「げん鬼交流ひろば」