藩祖・朽木稙綱祭る朝暉神社 創建200年を前に「由緒記」作成

2021年12月29日 のニュース

 福知山市のシンボル、福知山城天守閣のそばに鎮座する朝暉(あさひ)神社の氏子会「朝暉会」(寺山重則代表)が、神社の歴史などをまとめた小冊子を作った。2024年に神社創建200年を迎えるのにあたり、その記念として、岡部一稔宮司(86)が編集した。

 朝暉神社は福知山藩の藩祖、朽木稙綱(たねつな)を祭っている。小冊子のタイトルは「朝暉神社由緒記」。年表には、幕末の1824年に創建されたことや、1881年に神社を城跡に遷座したことなどをまとめている。

 このほか、1951年に朝暉会が境内を除く旧本丸全域の土地、建物を福知山市に無償譲渡したことを記す史料、遷座した際の様子を描いた絵画(土師の円覚寺所蔵)、蘭学研究に通じた昌綱の頌徳碑、社宝などについても紹介している。

■元日の歳旦祭で頒布■

 小冊子はA5サイズで、表紙を含めて28ページ。500部印刷し、一部は福知山市教育委員会を通じて、市立小中学校に寄贈した。市立図書館中央館(駅前町)と旧3町の三和、夜久野、大江各分館で読めるほか、1月1日午前10時から午後1時までの歳旦祭で購入できる。1冊300円。

 岡部宮司は「福知山城の歴史300年ほどの中で、朽木家は200年にわたり城主を務めた。この冊子を読んで、朝暉神社が福知山の歴史を物語っている社だと理解してもらえるとうれしい」と話している。


写真=完成した「朝暉神社由緒記」を手にする寺山会長(左)と岡部宮司(右)

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