衆院選、誰に託すか 福知山の有権者の声

2021年10月29日 のニュース

 衆議院議員選挙は投開票を31日に控え、選挙運動はあす限りとなった。京都府福知山市などをエリアとする京都5区は、立憲民主前職の山本和嘉子候補(53)、共産新人の山内健候補(53)、無所属前職の井上一徳候補(59)、自民前職の本田太郎候補(47)=届け出順=の4陣営がしのぎを削っている。福知山市内の有権者は一票を誰に託すのか。まちの声を聞いた。

 7年前、ゆかりのない福知山市に移り住んだ女性(32)は「子どもが2人いますが、夫の仕事が終わるのが遅く、夜ご飯の支度や風呂入れなどで忙しい時間に帰って来られない。国は、働き方改革や男性の育休取得を進めるが、浸透していない」と嘆く。

 また産休・育休明けの復職についても「例えば子どもが風邪を引いても、休みをもらうのに後ろめたい風潮がある。最低賃金を引き上げたり、みんなが気持ちよく子育てできる環境づくりをサポートしてほしい」と国の支援に期待する。

 米づくりをする男性(57)は、「高齢化に加えて、米価の下落が最後の決め手となり、離農する人が増えている。先行きがまったく見えないので、余剰米を政府が買い取るなど、はっきりと見える形を示してくれる人に投票したい」と言い、「根本にある問題は担い手不足。若い人を受け入れて育てるような仕組みを作ってほしい」と望む。

 宿泊業を営む男性(43)は、「以前あったGoToキャンペーンのときは、利用がかなり増えた。ビジネスマンたちの利用が戻ってくるまで、事業者が持ちこたえられる支援を」と訴える。

 昨秋、家族で三和町に移住した女性(25)は、定住するため今年9月に空き家を購入した。「空き家自体はたくさんあるが、持ち主と連絡を取るのが難しく、話がなかなか進まないので、しっかり取りまとめてほしい。農地も同様に持ち主を見える化すれば、遊んでいる土地も減りやすいのでは」と指摘する。

 ある候補者の演説会に参加した夜久野町の高校生(18)は、「初めての選挙で何も分からないが、おじいちゃんに誘われて、勉強のために演説会に来た。新聞とかテレビなどで候補者の訴えを聞いて、投票する人を決めたい」と話していた。


写真=貴重な一票、誰に思いを託すのか(期日前投票会場で)

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