子ども食堂再開までの家庭支援にと食品配布 カレーの材料や菓子も
2021年10月08日 のニュース

京都府福知山市の新町商店街にあるアーキテンポで子ども食堂「りんごママ子ども食堂」を運営しているNPO法人ひゅうまんネット北きんき(小西健司理事長)は、4日に食堂で食品配布をした。食堂のボランティアが、訪れた子どもやその家族に、米や食材、菓子などの食品を配布した。
子ども食堂は毎月第1、3月曜日に開けている。ところが、緊急事態宣言が発令されたことを受け、8月から1カ月以上も休止してきた。
宣言解除で18日からの再開を決めたが、まだ間があるため、利用してくれていた子どもや家族らを支援しようと、食品配布を企画。いつも食堂で提供していたカレーライスが作れるよう、コンビーフ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、ルーをセットにすることにした。
50世帯分を用意し、昼ごろから食堂ボランティア4人で作業を進め、食材を紙袋に詰めたりした。夕方の配布時間になると、食堂を利用する子どもらが次々と訪れ、食料が入った紙袋などを受け取った。
互いに、「久しぶり」「また来るね」と言葉を交わしあい、つかの間の交流も楽しんだ。また、レトルト食品やインスタント食品、市社会福祉協議会から寄せられた菓子なども合わせて配った。
小学2年生の息子と訪れた女性(37)は「ずっと食堂を利用したいと思っていたので来ました。大変助かります。帰ってからカレーを作ります」と話していた。
食堂は18日午後5時30分に再開する。ボランティアの道下伊砂江さん(67)は「食堂が忘れられてしまわないよう、利用してくれていた人たちとつながれるように-との思いを込めて取り組みました。再開後に、また来てもらえたらうれしい」と話していた。
写真=食品を配布するボランティアたち