日本の棚田100選の大江町毛原で稲刈り 8月の長雨に負けず出来は上々
2021年09月01日 のニュース

実りの季節を迎え、日本の棚田100選に選定されている京都府福知山市大江町毛原で、稲刈りが始まった。
毛原地区は、急傾斜地に造られた大小の田約600枚、合計約8ヘクタールがある。今年は5月ごろにコシヒカリや酒米の五百万石などが植えられ、農家が丹精込めて栽培してきた。
高橋泰雄さん(79)は今期、約20アールでコシヒカリを栽培し、31日から稲刈りを始めた。1日からの予定だったが、雨が降る天気予報だったため、早めたという。
0・3アールほどの田では、泰雄さんがコンバインを操作し、妻のすみ枝さん(78)が、刈りやすいように部分的に稲を鎌で刈るなどした。40年以上夫婦で米作りをしており、息の合った動きで、手際よく刈っていった。
米は、自宅で消費したり子どもたちに渡したりしている。休日などは子どもたちが来て草刈りや農作業などを手伝っている。
今年の稲の生育は、8月に雨の日が多かったことなどからやや遅いというが、出来は上々。高橋さん夫婦は、無事に収穫できることを喜んでいた。
この日は別の棚田でも稲刈りが行われ、農家が収穫作業に汗を流していた。
写真=棚田に実った稲を刈り取る高橋さん