80羽のサギが藪で子育て準備中 由良川の音無瀬橋上流
2021年04月26日 のニュース

京都府福知山市内の由良川・音無瀬橋上流左岸にある雑木林・明智藪(蛇ケ端御藪)で、サギの仲間が集団営巣。木のてっぺんに巣を作り、子育ての準備に取り掛かっている。
藪は由良川と支流の法川の合流点付近にあり、以前から多くの動植物が生息している。人が立ち入りにくい場所のため、サギたちにとっても格好の生息地となっている。
藪にいるのはダイサギ、アオサギ、コサギなどで、80~90羽いるとみられる。アユを食べるカワウのすみかにもなっている。
サギたちはヘビなどの外敵からひなを守るため、高い木のてっぺんに巣を作ることが多い。親鳥がせっせと小枝を集めて巣作り。以前作られた巣をそのまま利用したり、少し補強したりすることもあるという。
産卵は3月下旬から始まっていて、早いものでは卵を産み、ひながかえっている例もある。
府の緑の指導員で、野鳥やクマなどの保護活動をする森方徹さん(74)=堀=は「近辺では河川改修によって木が伐採されたことで、休憩場所がなくなったサギたちが明智藪に集まり、数が増えています」と話す。
写真=藪の上空を飛び交うサギ