渓流の女王・アマゴ釣り解禁 記者も竿を出してみたが…
2021年03月16日 のニュース

由良川漁業協同組合(日和隆組合長)は16日午前6時、京都府福知山市内など管内の由良川支流でアマゴ釣りを解禁した。市内の各河川には釣りファンが訪れ、思いおもいの場所で釣りを楽しんだ。
アマゴは渓流の女王とも呼ばれるサケ科の白身魚。アユとはまた違った風味があり、塩焼きなどで楽しめる。漁協では解禁日前に放流をしており、今年は約1万5千匹を放した。
三和町中出の細見川には6人ほどが訪れ、解禁時間と同時に竿を伸ばした。毎年のように来ているという桧木達雄さん(74)=同町辻=は、2時間ほどで6匹を釣り上げ、「今年は放流の数が多かったのか、釣りやすいです。大きいのは体長23センチくらいありました」と話していた。
漁協によると、「きょうは雲原、三岳などでは水量が多かったためか、数は今ひとつのようでした。大江町の北原川は水量も程よく、1人で20匹ほど上げている人もいました」という。
アマゴ釣りは9月30日まで楽しめるが、遊漁券がいる。市内の各釣具店などで購入でき、年券が5千円、日券は1千円。アユなども対象の年券は1万円になる。放流場所は組合のホームページ、テレホンサービスで確認できる。
問い合わせは内記一丁目の同漁協事務所、電話(22)2844へ。テレホンサービスは電話(22)3346。
竿を出してみたが…
取材で訪れた細見川で、他の釣り人に交じって竿を出してみた。エサはイクラを使い、かじかむ手を温めながら2時間ほど粘った。ポイントを探し、糸を垂らすが、竿の扱いが下手なのか食いついてこない。出勤時間も迫り、「これで片付けよう」とあきらめつつ流した仕掛けにググっと手応えがあった。
久しぶりの感覚に戸惑いながらも慎重に竿を立てると、水しぶきを上げる銀色の姿が。「良かったー」。フーと息を吐きながら取り込み、もう数回挑戦したが、反応がないため切り上げた。
釣果は1匹と振るわなかったが、そばではベテランの男性が4、5匹を立て続けに上げていた。また再挑戦したい。
写真=解禁日にアマゴ釣りを楽しむ男性(16日午前6時35分ごろ)