2月2日の節分、感染増やさないためにと「豆まき」次々中止決定
2021年01月30日 のニュース

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2月2日の節分行事で「豆まき」の中止を決めた社寺が相次いでいる。福を授かろうと楽しみにする参拝者も多いことから、京都府福知山市内の社寺は「感染を防ぐため」と理解を求めている。
節分は長らく2月3日だったが、暦の関係で今年は3日が立春のため、1897年(明治30年)以来124年ぶりに2日になった。
三和町大原の大原神社は、節分前夜に行う鬼迎えと当日にする追儺(ついな)式の豆まきなどを中止する。2日の鎮火(ほしずめ)祭は通常通り行い、追儺式の神事は関係者のみで執り行う。
林秀俊宮司は「豆まきの中止は残念だが、感染の原因になってはいけない。安全のためなので、ご理解いただければ」と話している。
野家の一宮神社は、福豆まきなどの中止を決めた。2日は午前10時30分から午後5時ごろまで、参拝者が福豆を自由に持って帰れるように準備するほか、3日午後6時からの立春祭儀では安井武典宮司が「疫病終息祈願」の祝詞を上げる。
一方で、感染対策をしながら豆まきをするところもある。中ノの御霊神社では、参拝者に楽しんでもらい、福を持って帰ってほしいと、ほぼ例年通り実施する。
甘酒接待の中止やマスク着用などの対策を講じて、2日午後7時からの福知山御霊太鼓保存会による奉納演奏のあと、子鬼トリオが登場し2回に分けて豆まきをする。
大江町内宮の元伊勢内宮皇大神社は、例年の厄除け豆の授与や三鬼打ち厄除神事などは中止。2日午後2時に関係者のみで神事を執り行う。福笹やお札などは2、3両日とも授与する。
広峯町の春影稲荷神社は甘酒接待を中止。2日午後1時から6時まで、参拝者の先着150人に福豆を授与する。
長田段の願来寺は節分会の紫燈大護摩供は規模を縮小して実施。護摩焚きは一般の参拝を中止し、午前10時からお堂内で行う。うどんなどの接待はない。
写真=今年は中止決定が相次いでいる豆まき(写真は昨年2月の大原神社)