帰省できない公立大生たちが思い出作り 校舎でプロジェクションマッピング
2020年12月25日 のニュース

京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学の学生たちが22、23両日の夜、校舎にクリスマス仕様のプロジェクションマッピングを投映した。新型コロナウイルスの感染が広がる中、冬休み期間(23日~来年1月3日)の帰省が難しくなった学生の思い出を作りたいと取り組んだ。
今年は新型コロナの影響で、前学期は全て遠隔授業となり、従来通りの対面授業は後学期から一部開始された程度で、イベントも行われず、学生生活を満喫できなかった。さらに冬場に差し掛かり、感染者が都市部を中心に増えてきた。
そんな中、10月に、福知山城をプロジェクションマッピングで彩る企画に参加した大阪府出身の北口千華さん(2回生)、吉岡誠人君(1回生)、徳島県出身の播磨奈々さん(同)の3人が立ち上がった。
12月上旬から作業を始め、サンタクロースや雪の結晶、明智光秀の桔梗紋などをあしらった映像を手作り。インスタグラムやツイッターを使い、告知活動もした。当日は、4号館の入り口階段付近に投映した。
吉岡君は「周りの学生の中でも、『帰省するのはさすがに怖い』と不安が広がっていて、迷っている人が多い。思っていたよりもうまく投映でき、学生らからもきれいだと言ってもらえて良かった」と話していた。
写真=4号館の入り口付近にプロジェクションマッピングが投映された