無火災願い毎日献灯 住民が欠かさず愛宕神社の灯ろうに

2020年05月06日 のニュース

 京都府福知山市大江町二俣二の市道沿いに、石造りの常夜灯がある。地区内の一つの「組」の住民たちが毎日、灯ろうにろうそくを立て、献灯する風習が長く続いている。常夜灯は火伏せの神をまつる愛宕神社の灯ろうで、住民たちは一日も欠かさず火をともし、火災が起きないように祈っている。

 愛宕神社は以前、地区内の山中にあって、祠が建っていたが、いつしかなくなった。今は常夜灯だけが残っていて、神社へ参拝する代わりとして、火をともしている。

 常夜灯は自然石造りで、いつ立てられたのかは不明。毎日火をともす風習がいつから始まったのかも分からないが、無火災を願う献灯として長年続く。

 火をともし続けるのは二俣二自治会の「中村組」で、組内の15戸の戸主らによる当番制。当番の住民が短いろうそくとライター、マッチが入っている小袋を預かり、日が落ちて暗くなると、常夜灯の「火袋」の中にろうそくを立てて火をつける。

 以前、中村組は戸数が多く、上組と下組があり、この風習をたくさんの人たちで実施していたが、過疎化で人口が減ってきたため、2、3年前からは一つの組として行うようになった。

 火袋は三方にガラスがはめ込まれていて、火が近くの物に燃え移る心配はないという。中村組がある二俣二地区は長年火災が無く、昭和42年(1967)には、当時の大江町から84年間無火災が続いているとして表彰を受けた。

 組内の佐古田敦己さん(91)は「ろうそくをつける時は、火事が起きないようにと手を合わせて祈願します。当番制なので、無理なく続けていけます」と言う。

 中村組の荒木功二組長(56)は「灯ろうに火をともすことで、住民のみなさんの防火に対する意識が高まり、それが無火災につながっているのではないでしょうか。住民の数が少なくなってきていますが、できるだけ続けていきたい」と願っている。

 灯ろうに火をともす風習は、町内では天田内地区でも続いている。

写真=灯ろうに火をともす中村組の住民

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