家族で楽しい温泉案内

　848年に慈覚大師が開湯したと伝わる湯村温泉。湯けむりが立ち上る古き良き街並みを望むように立つ『リフレッシュパークゆむら』は、子どもからお年寄りまで楽しめるスパリゾートとして、多くの家族連れが訪れる。

　人気は、水着で入る混浴露天風呂。野趣あふれる森の中に、趣向を凝らした５つのお風呂がある。３ｍの高さから流れ落ちる滝風呂、桜、紅葉、雪…と季節の景色が美しい四季風呂、神秘的な雰囲気の洞窟風呂など、お父さんとお母さんも、彼氏と彼女もみんな一緒に浸かって楽しめるのが嬉しい。

　また、室内温水プールが年中利用可能。25mプールと子ども用があり、健康志向のお年寄りや水遊びが好きな子どもたちに好評だ。

　裸で入る内風呂も充実している。つぼ湯や寝湯、サウナなど8種類。しっとり保湿、ほっこり保温、すべすべ美肌の3拍子揃った名湯に浸かれば、日々の疲れが飛んでいく。

　1986年の創業当初から運営に携わっている支配人の長谷坂篤幸さんは「温泉を利用する町の人達は肌がきれいで、ご長寿な方が多いです。名湯に浸かりに来てください」と話す。

　お腹が空いたら、隣接の「但馬ビーフレストラン楓」へ。松坂牛や神戸牛のルーツといわれる「但馬牛」のしなやかな肉質、溶けるような極上の食感を是非味わってほしい。

　森に囲まれた日吉ダムの直下にある『道の駅スプリングスひよし』。ダムから流れる桂川を挟んだ広大な敷地に、天然温泉、温水プール、レストラン、ＢＢＱ・キャンプ場、売店や地元農産物直売所を併設していて一日満喫できる。

　約3億年前の地層から湧出する天然温泉は、海水に似た食塩を含んでおり、保温効果が抜群で湯上りぽかぽか。源泉100％の露天岩風呂、壷湯、うたた寝湯、森林浴サウナなど種類豊富で、ついつい長湯してしまう。

　季節を問わず温水プールも利用でき、25mプールのほか、子ども用プールやリラックスプールもある。

　癒やしを求める大人におすすめなのは、韓国式と日本式を融合させた岩盤浴。照明を落とした温熱空間に横たわると、体が芯から温まり心地よい。

　最近注目されているのが、広大な芝生スペースを利用したキャンプ場。テント設営済み・食材付きの手ぶらプランがあり、ファミリーや初心者が気軽に楽しめる。

　もちろん温泉も利用でき、今の季節なら、焚火をしながら星を眺めたり、コタツで鍋を囲んだりと、とっておきのひと時が過ごせる。

　綾部市上林地区の山間にある『あやべ温泉二王館』は、天然温泉はもちろん、巨大迷路やそり滑り、キャンプもできる「遊べる温泉」。

　ぜひ挑戦したいのが総面積約1300㎡という巨大迷路。上ったりくぐったり、忍者屋敷のような隠し扉もあって、大人も子どももわくわくする仕掛けがたくさん。5カ所のポイントでスタンプを押すと国宝・光明寺二王門の絵葉書が完成する。

　迷路の隣には電動キックボードやバランススクーター（共にレンタル可）ができる広場がある。

　また雪が積もれば、山の斜面が自然のゲレンデに変身。そり滑りなど雪遊びが楽しめる。

　たっぷり遊んだら、温泉へ。とろりとした肌触りの泉質は「美人の湯」と名高く、温泉好きからも評価が高い。雄大な自然を望む露天風呂や薬湯、サウナもあり、心も体もリラックスできる。

　レストランでは地元の食材を使ったメニューが味わえる。冬は国産和牛のすき焼き定食、カツとじ定食が人気。