カフェで楽しむ読書時間

読書の季節になりました。
美味しいコーヒーやおやつと一緒に、
気の向くままにページをめくる贅沢な時間を過ごしませんか。
たくさんの本に囲まれた居心地のよいカフェを紹介します。
(2023年11月号掲載)

※お店の情報は取材時のものです。変更になっている可能性がありますので、お出かけ前にご確認ください。

古本と珈琲 モジカ 福知山市

 壁一面の本棚にぎっしり並ぶ古本。興味の赴くままに手に取って、深煎り珈琲をお供に読書に没頭できる。

 公開していない本を含めて1万冊はあるという蔵書は、文芸、美術書、料理本、絵本や洋書など多岐に渡る。特に、没後も影響を残す文豪作品、海外の翻訳小説の充実ぶりは、熱心な読書家から定評がある。絶版本など貴重なものも多く、どれも自由に読めて、買える。

  店長の西村優作さんは「幼少期から本しか読んでこなかった」と振り返るほどの本好き。店の本は全て自らの目利きで収集しており、先日も段ボール20箱ほどの本を仕入れてきた。ブックキュレーター(本の案内人)を名のり、来店客からおすすめの本はと聞かれれば、会話の端々から興味を探り、あれもこれもと紹介してくれる。

小学生でエドガー・アラン・ポーにはまったという西村さん。そこから枝葉を伸ばすように本の世界を広げていった

 もちろんカフェのみの利用も歓迎。こだわりのコーヒーは豊岡の老舗店「ヒグラシ珈琲」の豆をハンドドリップで丁寧に淹れる。サンドイッチやピザトーストなどの軽食、スタッフの手作りケーキもある。

注文後に卵3個で焼き上げる「ふわふわ玉子のオムレツサンド」1000円(ドリンクセット)。ランチタイムは、サラダとコーヒーゼリーが付く
見上げると文豪の全集がずらりと並ぶ
洋書や美術書も
本だらけの世界で、一日過ごせる
本の世界へといざなう深入りのコーヒー。カップのロゴをみいていると文字の渦におぼれていきそう
陽光が和らかく差し込む窓際の席
店のキャラクター・モジカちゃん。漫画家の西島大介さんがデザイン
中島敦の短編小説「文字禍」が店名の由来

店は「まちのば」の2階に

【住所】福知山市中ノ28番地3 まちのば2階 (福知山シネマとなり)
【電話】0773-24-4664
【営業】11:00~18:00 
【休み】火曜日
【駐車場】福知山パーキング利用で100円券進
【HP】http://www.machinova.com/mozica/

mamimumemo BOOK BOOK 丹波市

 田園風景に溶け込むように佇むカフェ。扉を開けると、壁一面を彩る本の背表紙が目に飛び込む。絵本やマンガ、写真集などもあり、難しい本が苦手な人でもわくわくするラインナップ。

 絵本の移動販売をしている足立真美さんが、子どもも大人もゆっくり本に親しめる場所をと、夫の光洋さんと協力して開店した。自宅の倉庫を改装した開放的な空間に、大きなテーブルやソファーを配置。子どもの目線の高さに設計した絵本棚の周辺は、靴を脱いで座れるようになっている。

 図書館のように静かにせず、思い思いに過ごせるのがよいところ。絵本を声に出して読んでみたり、ボードゲームで盛り上がったり、放課後に子どもたちが集まって宿題を始めることもある。

 読書のお供にぴったりなカフェメニューも魅力的。子どもの意見を聞きながら開発したスパイスカレーは、辛みは控え目だが香味はしっかり利いている。柑橘類やスパイスで作るクラフトコーラ「キヌヤマコーラ」も名物。

スパイスカレー(1000円)とキヌヤマコーラのHOT(450円)

足立さん夫妻。子育てを期に改めて絵本を読んだとき、登場人物の細やかな表情や動作に気が付き、その魅力にのめり込んだという。「文字が読めない子どもや読書が苦手な人も楽しめるのが絵本。絵本をきっかけに本を好きなってもらいたい」と話す

絵本スペース

「ペイフォワードチケット」(300円)。子どもたちのために、大人が先払いするという、素敵な仕組み
ソーダやお湯で割って飲む「キヌヤマコーラ」。マドラーがかわいい

子どもたちが喜ぶ文房具もならぶ

ちっちゃい子用の遊びスペースもある
のどかな立地

【住所】兵庫県丹波市氷上町絹山86
【営業】10:00~17:00     
【休み】木・金曜日 ※イベント出店のため臨時休業あり。Instagramで確認
【駐車場】あり
【問い合わせ】InstagramのDMへ

(2023年11月18日更新)

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