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両丹日日新聞2017年5月 2日のニュース

クジラ、ブリ、廻船にわいた江戸時代の伊根

クジラの骨 かつて丹後の海をクジラが泳いでいた。伊根町の伊根浦には、よくクジラが迷い込み、住民が総出で舟を出して囲い込み、捕まえていた。魚がよく取れ、特にブリで活気づく江戸時代から明治にかけての伊根。宮津市国分の京都府立丹後郷土資料館で企画展「伊根浦の江戸時代−廻船、舟屋、ブリ、クジラ」が始まった。連休中は捕獲後に解体された伊根のクジラの骨に触れることができる。

■京都府立丹後郷土資料館で企画展■

 重要伝統的建造物群保存地区に選定され、全国に知られる舟屋の町、伊根。丹後半島の東側に位置し、古代から交通の要衝だったらしく古墳や中世の山城が確認されている。戦国時代以降は古文書などが多く残され、海と共に生きてきた人びとの様子を様々な資料からうかがい知ることができる。

 今回の企画展では、郷土資料館が地元から寄託を受けた膨大な古文書の中から特徴的なものを選び出し、解説を加えた。

 取れた魚を指定の業者に売るよう命じる藩に対して、生活していくため自由に売買させるよう反抗をした連判状。隣の村と漁場を分けていた様子を示す図面。藩が田畑のほか漁獲に税をかけ、これとは別に、ブリにも運上(税)を課していたことが分かる文書。天然の良港で、船宿が7軒あり、多くの廻船が風待ちや物資補給などに入港してきたことが記録された客船帳もある。
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 浦にはナガス、ザトウ、セミなど大きいものだと10〜15メートル級のクジラが迷い込むことがあり、年に十数頭捕獲されたこともあった。クジラを見かけると村中総出で舟をこぎ出し、出入り口をふさいでから包囲を狭め、仕留めていた。こうした様子を描いた絵図や、明治から大正にかけて撮影された写真、寺から僧侶を招いて大切に供養していたことを記録した文書も展示している。

 いつもは展示ケースに収めているヒゲクジラの骨を、7日までは特別に外に出して公開。直接触れられるようにした。「大きさや重さを実際に体感してみて下さい」と呼びかけている。

 企画展は6月11日まで。月曜休館。大人200円、小中学生50円。電話0772(27)0230。


写真上=伊根のクジラの骨を連休限定でケースの外に展示。直接触ることができる
写真下=村中総出で舟を出し、囲い込んだクジラ漁の展示

    

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