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両丹日日新聞2017年4月25日のニュース

夢を抱き前進続けて 「下町ロケット」の社長講演

植松努さん 人気小説がドラマ化され、話題を呼んだ「下町ロケット」。そのモデルと言われる植松電機=北海道赤平市=の植松努代表取締役(50)を招いた講演会が、京都府福知山市石原の京都府立工業高校(田中邦明校長)で24日に開かれた。全校生徒と教職員、同窓生ら約600人が聴講し、自身の可能性を信じ、夢や好きなことをたくさん探して前進していく大切さを学んだ。

■京都府立工業高校55周年記念で■

 講演会は、同校が前身の石原高時代から創立55周年を迎えたのを記念し、同窓会が支援して実現。夢を追う姿勢を学んでほしいと思いを込め、工業の分野で活躍する植松さんを招いた。

 好奇心旺盛な20人の社員とともに、現在も日々、宇宙開発に励む植松さん。今では、会社でロケットを丸ごと造れるようになった。打ち上げは、社員総出で行っている。点火前には、不安や緊張などであちこちで吐き気をもよおすような声が聞こえるが、打ち上げ後は全て歓喜の声に変わる。「みんな不安で死にそうになるけれど、不安の向こうに喜びがある」とやりがいを語った。

■足りないからこそ人は助け合える■

 幼いころ、祖父がアポロの月面着陸をテレビで見て、とても喜んでいたのをきっかけに、飛行機やロケットに興味を持つようになった。子どものころは成績が悪く、好きなことをしていると、大人から「ちゃんとしなさい」と言われた。「自分に足りない部分があることは恥ずかしいことだと、隠すようになってしまった」と振り返る。

 孤立するようになったが、たくさんの人との出会いから「人は足りないからこそ助け合える。頼って相談したら、1人ではできないことができる」ことを経験。「会社も社会も同じ漢字で、どちらも協力して1人ではできないことをめざす場所」だと伝えた。

 人と違うことは素敵なことだと思ってほしいとも言い、「これからは考えることができる人が求められる時代。昔は聞き分けの良い人間が育てられてきたが、新しいことを自分で考え、試し、個性を身につけた人が必要とされる」と語った。

■「どうせ無理」に負けない勇気を■

 自身もそうだったように、夢に対しては「どうせ無理」という声が必ず出てくる。否定されると自信や可能性を奪われるが、理解してくれる人に出会えるまで、勇気を持って、周りに話し続けることが重要だという。

 「好きなことが、仲間や力、可能性を増やしてくれる。好きなことなら頑張れるし、覚えられるから、それが本当の実力になる。人と比べて、見下すような自信は間違っていて、本当の自信は人と比べなくても成り立つものです」

 また、「エンジニアはパイオニアで、道を切り開く者です。知らないこと、やったことがないことを乗り越えて前進する人のことを言います」と伝え、好きなことや夢をどんどん描き、考えることをやめない人にぜひなってほしい−と締めくくった。

 講演のあと、生徒会長の田畑憲伸君(3年)が「自分のやりたいことや夢を一番に考えて、進む道を決めたいと思いました」と感謝の言葉を述べた。


写真=全校生徒らを前に、夢を持つ大切さを語った

    

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