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両丹日日新聞2017年4月 5日のニュース

縞模様の一部が無いギフチョウ羽化

異常型のギフチョウ(左)と通常のチョウ 自宅でギフチョウを羽化させている京都府福知山市厚中問屋町の大地洋次郎さん(76)方で、羽の黒い縞模様が一部無い個体が見つかった。長年飼育する大地さんは「こんなのは初めて」と驚いている。

 ギフチョウは環境省のレッドリストで、絶滅の危険が増している絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。羽を広げた大きさは7センチほどで、羽は黄色と黒色の縞模様で、赤、青、オレンジの紋が入っている。

 大地さんは自宅でギフチョウの飼育を始めて今年で28年になる。今春は3月19日に羽化がスタート。次々と成虫となる中、4月1日に羽化した雌1匹の羽の模様がおかしいことに気が付いた。

 3月まで南山大学教授だった日本鱗翅(りんし)学会の江田信豊・東海支部長(65)によると、羽の付け根から2番目の「第2黒条」の下部が無い異常型だという。通常の成虫と比べ、羽中央の黄色い部分がよく目立つが、元気で菜の花やサクラソウに止まっては蜜を吸っている。

 江田さんは「異常型はいろいろありますが、大変珍しいケースで、遺伝子に異常を起こしたものと思われます」との見解を示す。

 大地さんは「これまで約1万5千匹のチョウが羽化しましたが、初めて見る個体だったので、目を疑いました」と言う。ギフチョウのほか、国蝶のオオムラサキも飼育しているが、昨年は通常は夏にある羽化が、初冬の11月終わりにも見られた。

 異常型のギフチョウについては標本にすることも考えている。


写真=羽中央の黄色い部分がよく目立つ異常型のギフチョウ(左)と通常のチョウ


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