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両丹日日新聞2017年3月13日のニュース

珍しい雨乞い「笹ばやし」 京都府文化財指定

0313sasabayasi.jpg 京都府教育委員会は、福知山市下六人部地区で毎年8月に行われる「笹ばやし」を、無形民俗文化財に指定した。

 9日に府文化財保護審議会答申を得て指定した。ほかに宇治市の上林春松家庭園や京都市の久昌院(本堂など4棟)など9件も指定した。

 笹ばやしは、多保市の天神社の祭礼で行われている雨乞い行事。寛文9年(1669)に百日間雨が降らず干ばつに見舞われた際、福知山藩主・朽木稙昌が命じて始まったとされている。
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 8月16日の夜、集落内の立石から神社へ向かう道で、大人たちが樫の棒で井堰に見立てた柵を組み、子どもたちが水に浸した笹を振りながら駆け寄り、力いっぱい柵をたたいて崩し、駆け抜ける。これを5カ所で繰り返し、「堰が切れるほどの雨が降る」ことを表現していて、府内ではほかに例が無い。

 年ごとに趣向を凝らした造り物を載せた飾り屋台が、伊勢音頭をはやしながら巡行するのも習わし。多保市と長田北、長田南、長田段、上松、駒場新町の各区で保存会を作って守り伝えている。


写真上=子どもたちが激しく笹を振る(昨年8月16日撮影)
写真下=年ごとに趣向を凝らした屋台が巡行する(一昨年8月16日撮影)


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