京都府福知山市猪崎、三段池公園内にある市動物園に、レッサーパンダの顔出しパネルがお目見えした。10月に西小谷ケ丘に開講した京都工芸繊維大学福知山キャンパスの学生が製作。園内に顔出しパネルを設置するのは初めてで、12月15日に除幕式をしたあと、レッサーパンダ舎の前に置き、来園者の写真撮影に使ってもらっている。

　福知山キャンパスの学生たちは、地元企業などで就業体験するインターシップを中心に、地域の課題解決などについて学習している。建築学課程3年の門脇明日香さん（21）＝奈良市＝は、インターシップ先の市からパネル製作の依頼を受、園で飼育されているレッサーパンダがじゃれあっている姿をモチーフに、木で遊ぶ3匹をデザインした。

　大きさは縦約140センチ、横約90センチで、パネルにベニヤ板を使い、工繊大松ケ崎キャンパス（京都市左京区）で切り抜いた。アカマツの支柱を取り付けたあと、福知山キャンパスで塗装をした。

　門脇さんは「リアルさを求めず、ほのぼのとして、かわいらしい姿になるよう作りました」と説明。「パネルを使い記念写真を撮ってもらうことで、動物園の魅力が高まればうれしい」と話していた。

　市動物園の二本松俊邦園長（73）は「園に顔出しパネルがほしいと思っていたところだったので、本当に喜んでいます。大事に使っていきたい」と感謝していた。


写真＝顔出しパネルと製作者の門脇さん（左）