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両丹日日新聞2018年4月 2日のニュース

鉱脈発見者たたえる石碑 いまも大江山見守る

鉱脈発見者の記念碑 大江山のふもとに位置する京都府福知山市大江町佛性寺で、かつて銅鉱石を多く産出した河守鉱山。地区内の大江山グリーンロッジ近くの市道沿いに、鉱山開発のきっかけとなった鉱脈発見者の記念碑が静かに建ち、訪れた人たちに鉱山の歴史を伝えている。

 発見者は地元の藤原吉蔵氏。1917年(大正6年)、千丈ケ原に発電用貯水池を建設する途中、銅鉱脈の露頭を見つけた。

 28年(昭和3年)に日本鉱業(当時・久原産業)が採掘に乗り出し、不況で30年に休山になったが、3年後に操業を再開。最盛期は鉱山に従業員や家族ら約600人が生活し、1つのまちをつくっていた。73年の閉山後は地区の人口が減少。施設も次々と取り壊された。

 記念碑の高さは約2メートル。表面には「藤原吉蔵氏 温厚誠実」などの文字が刻まれている。36年に地元の人が建てたとされる。

 鉱山跡地周辺に建てられた日本の鬼の交流博物館の塩見行雄館長(69)は「大江山の歴史の中で河守鉱山が操業していたことは大きな出来事で、記念碑は鉱山の存在を知らせる貴重な遺物となっています」と話している。


写真=鉱脈発見者たたえる碑が山中に建つ

    

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