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両丹日日新聞2018年2月26日のニュース

すすり泣いた硫黄島 遺族会で遺骨収集報告

遺族会研修会 京都府福知山市の市遺族会(芦田則男会長、108人)研修会が、篠尾新町のサンプラザ万助で24日日に開かれた。この中で、東京都小笠原村の硫黄島で戦没者の遺骨収集に参加した貴田玲子さん=大阪府吹田市=が、体験を話した。貴田さんは三和町台頭の遺族会員の娘で、祖父が硫黄島で戦死している。

 硫黄島は第二次世界大戦末期の激戦地の一つ。1945年2月10日、米軍が日本本土への大規模空襲の拠点にするために侵攻し、日本軍が激しく抵抗したが、約1カ月後に制圧された。

 祖父や硫黄島のことを祖母から聞いて育った貴田さんは、昨年1月17日から2月2日にかけて、日本戦没者遺骨収集推進協会の事業に参加し、他の34人とともに硫黄島を訪問した。

 講演では、当時の日本軍が米軍を迎え撃つため、島内にトンネルを無数に掘って地下陣地を築いていたことを説明し、「遺骨収集では、地下壕からのがれき運びの毎日でした」と振り返った。

 「戦後から相当の年月が経っており、遺骨は簡単に見つかるものではありません。しかし、参加者全員が、何が何でも遺骨を見つけるという思いで作業を続けました」と話し、「遺骨が見つかった時には、すすり泣く人もいて、どんな小さな骨も見落とさないように拾いました」と伝えた。

 見つけた遺骨は袋に入れて宿舎へとバスで運ぶが、「袋をひざの上に置いたとき、涙が止まりませんでした。国や私たちのために命を落としたこの人に、心の中で何度も感謝をしました」と当時の胸中を打ち明け、最後には「平和な社会を自分たちで作るため、努力を怠ってはいけないことを若い人たちに伝えていきたい」と結んだ。

■日章旗の所有者探しに協力求める■

 研修会では、「福知山市」と記され、複数の寄せ書きがある第二次世界大戦時の日章旗が、近日中に拾得した米軍退役軍人のチャーリー・トルヒーリョさんから返還される見通しであることを紹介。所有者を探すために協力を呼びかけた。

 旗はニューギニアの戦場で拾われたもので、久代有吉▽内幸士郎▽中川實蔵▽藤田▽糸井松甫▽桐村▽松井房▽奥田▽和田伍長▽井川伍長▽藤田上ト兵の名が確認できるという。

 問い合わせは市遺族会の安達さん、電話0773(36)0250へ。


写真=講演で平和な社会への思いを話す貴田さん

    

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