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両丹日日新聞2017年7月10日のニュース

悲運の機関車DD54(2) トラブル続きで次々解体

最後の1両となったDD54−33 車両トラブルが続発し、十分な活躍が出来なかった悲運の旧国鉄のDD54形ディーゼル機関車。1967年から2年間、京都府福知山市の福知山鉄道管理局車務課で輸送関係の業務に就いていた塩見敬一郎さん(80)=綾部市高津町=は、トラブル続きで運用に悩まされた。「故障すると、米子・天王寺鉄道管理局などから福知山へ機関車を借りてきたこともありました」と話す。代役でD51などの蒸気機関車が使われたこともあったという。

 68年には福井国体開催に合わせ、豊岡−京都間でお召列車をけん引。通常は1両で引っ張るが、トラブルで動かなくなった時のために2両で運行した。

 「40両造られましたが、最終期でまともに動いたのは15両で、運用には本当に苦労しました」と塩見さんは語る。

■最後の1両 みんなで見送る■

 故障などが頻発していたことから、76年から78年にかけて全車両が廃車となり、次々と解体された。

 最後に残った1両は福知山機関区に置かれていたDD54−33。廃車後は大阪府大阪市にあった交通科学博物館での展示が決まり、84年1月に搬出される際には「さようならDD54 33号」などと記された記念のプレートを掲げ、職員らが見送った。
(つづく)

写真上=福知山機関区で最後の1両となったDD54−33(84年1月、大地洋次郎さん撮影)

    

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