2001年度予算を見る 夜久野
「骨格」ながら町の個性発揮

 夜久野町は町活性化の切り札にと、ここ数年、夜久野高原開発に力を入れてきた。夜久野荘一帯に「農匠の郷」(ファームガーデン)を整備。多くの観光客を集めるようになってきた。町長選挙を7月に控え、新年度当初は「骨格予算」としているものの、農匠の郷整備の手を緩めることはできない。新年度も、いくつかの予算付けをした。

農匠の郷充実
 農匠の郷は、温泉施設▽地元の産品を使った料理を食べさせる施設▽和菓子を製造・販売し、体験もできる施設▽茶室を核にした研修施設を設けて第3セクターで運営。昨年夏には丹波漆の学習や漆塗り体験ができる木と漆の館、ガラス温室のベゴニア園をオープンさせた。新年度は、町が造る「箱もの」はないが、町商工会が駐車場に隣接して建設を計画する物産館(仮称)に補助金を付けることにした。
 物産館は物販と加工品開発を行い、軽食を観光客に提供。新しい商業の基盤作りや雇用の確保を目指していく。事業費は約4000万円を見込み、このうち町が1000万円(以下、100万円未満切り捨てで表記)を補助する。
 このほかJR上夜久野駅と農匠の郷を公園で結ぶ事業に3200万円、ガラス温室の空調設備充実に3000万円を組む。また都市農村交流などファームガーデン推進に4300万円をあてる。

子育て・福祉も
 過疎・少子化に悩む町にとって、子どもは宝物。子育て支援として新年度から保育園でゼロ歳児の保育を始める。これら保育園の運営費は1億3400万円。また下夜久野保育園に設置している子育て支援センターの施設費は1200万円を組んだ。前年度クローズアップされた保育園統合問題は、時期を白紙に戻しており、今予算には関係費用を計上していない。
 学校給食センター運営費は7500万円。教育文化会館横で建設中の施設が間もなく完成するため、4月から小学校に加え中学校でも給食を開始する。

 老人福祉面では、介護保険制度がスタートした前年度から様々な事業に取り組んでおり、新年度も引き続きこれらに力を入れていく。例えば、お年寄りの外出を促し、「介護が必要ない」よう元気を維持してもらう生きがい型デイサービス運営事業は200万円。同じく前年度開始した寝具洗濯乾燥サービス事業、家族介護用品支給事業補助も、わずかずつだが、引き続き予算化をした。

 関心を集める環境問題では、前年度から始めた生ゴミ処理機購入補助金を、新年度も出していく。電気式の生ゴミ処理機を購入する際に町が補助をしていくもので、前年度は100基分、300万円の利用があり、新年度も50基分を計上した。

 農業分野では、中山間地域等直接支払い事業交付金を、前年度並みの5000万円みている。
拡幅など町道改良には3路線で計2億6500万円。上夜久野停車場線と小倉線を継続して整備するほか、新年度は新たに額田向地区の向嶋中路線で拡幅に着手する。

 住民の命を守る分野では、消防施設費に800万円。防火水槽を1基新設するほか、消防団下分団第4部(今西中・井田)の小型消防ポンプ付積載車を更新する。
 各予算額は次の通り。カッコ内は対前年度当初比率。

 【一般会計】34億7300万円(マイナス12.6%)
 【特別会計】国民健康保険4億3000万円(16.5%)▽簡易水道2億2200万円(マイナス3.5%)▽中夜久野地区財産区30万円(3.4%)▽下夜久野地区財産区32万円(増減なし)▽老人保健9億120万円(6.6%)▽農業集落排水施設6億2310万円(マイナス10.6%)▽町営バス運行事業4700万円(95.8%)▽介護保険3億2100万円(マイナス2.5%)

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