2001年度予算を見る 福知山市5
若手職員の育成を考えたアイデア事業

 中村稔市長は昨年暮れの部課長会議で、21世紀のプロローグにふさわしい予算を編成するにあたり、庁内の主査以下の職員でソフト事業についてのアイデアを出すよう呼びかけた。若い人たちの感覚をいかに吸収し、行政に生かすか。中村市長発案の職員アイデア事業は、第3次行政改革基本方針案の重点項目の一つ「新世紀に対応した職員の育成」を進めていくうえでも大きなステップとなる。

メールで綴る俳句など10事業を実施
 これまでにも職員からアイデア事業を募ったことがあった。この時は個人レベルでアイデアを考えるものだったが、今回は庁内の部局を10のグループに分けて、各グループで1事業ずつのアイデアにまとめあげる。当初若手職員から出されたアイデアは223件。1つの事業としてまとまるまでには何回も論議し、係長、課長など上司のアドバイスも受けた。
 事業全体の予算額は2430万円。1事業につき130万円から300万円の予算がつく。主なものを見ると、企画部としてのアイデアが「ふくちやまメールで綴(つづ)る五・七・五」。市のホームページを活用してメールを募集するもので、i・アイ(愛、ITなどの意味)をテーマに「五・七・五」の俳句形式で作品を送ってもらう。審査は松任谷由実ら著名人に依頼する構想もあり、各賞を用意する。
 総務部は、21世紀初頭に生まれた子どもにメッセージ付きの花を贈る「お誕生日おめでとう、ようこそ福知山市民へ」の事業を考えた。市民が増えたことを喜ぶとともに、新時代を担う大人に−との願いを込めている。福祉部では、練習場所を確保するのに苦労している市内のアマチュアバンドに公共施設などを活用してもらう「ミュージシャン育成支援事業」をあげる。11月にリニューアルオープンする厚生会館を発表の場とする考えも盛り込んでいる。
 経済部が考えた「福知山名物料理開発事業」は、アユやタケノコなど地場産の食材を使って市民に親しまれる名物料理を創作するもので、料理コンテストを開き、食を通じて福知山を広くPR。低価格(1000円程度)での商品化も考えており、地域の活性化につなげたい−としている。これらは、細部を詰めて実施できるものから取り組んでいく。
 若手職員の政策形成能力を高め、それを生かすために組織力を強化していく。市ではこの相乗効果を期待する。

パソコン40台増設庁内ランを整備
 行政サービスの向上を図る上で、課題となってくるのがITの推進。現在、市庁内ではパソコン40台を配置し「庁内ラン」のネットワークシステム作りを進めている。今月からは部や課の間でメールやスケジュールのやりとりをしており、新年度は380万円の事業費をかけてパソコン40台増設し、システム整備を図る。将来は住民票や印鑑証明書などの申請もネット上で出来るような「電子政府」の構築をめざす。
 このほか住民基本台帳や税情報などが管理されているコンピューター室への入退室の管理システムを整備。これまで同室に用がある職員については、許可書を申請して入退室を許可していたが、情報の流出防止と機器の安全確保を目的に、今後は特定の職員だけが入退室出来る認証システムを導入する。
 また市民に対しても市民会館、コミセンなどの生涯学習施設や学校などを活用し、新年度からパソコン講習を開くことにしている。1000人程度の成人を対象に募集。事業費として1050万円を組み、パソコンに触れたことがないお年寄りら「超」初心者の受講も呼びかけていく。

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