2001年度予算を見る 福知山市3
福祉分野で多面的な支援策

 新年度予算では、リサイクルプラザ建設や駅周辺整備など大型事業に多額の費用を組む一方で、福祉の分野についても多面的な支援策を盛り込んでいる。介護保険制度が始まり、もうすぐ1年。制度が浸透するなかで、お年寄りや家族らの利便性を考えた施策も目につく。

介護激励金制度を続行
 自宅でお年寄りを介護する家族の労をねぎらう介護激励金は、99年度まで補助事業として府から7万円、市から4万円が支給されていた。しかし府は介護保険制度が始まったのに合わせ、補助事業を打ち切った。市では今年度、従来の補助額4万円に1万円をプラスして5万円を支給している。新年度は国が激励金制度に対して条件整備をし、要介護度4、5と判定されたお年寄りを介護している家族に対して10万円を支給することにしている。この条件によると、お年寄りが判定後1年間サービスを受けていないことと、介護者の家族が非課税世帯であることが定められており、市内ではこれに該当するのが20世帯しかない。
 市ではこの条件に当てはまらない世帯の苦労に報いるため、独自の所得制限を設け、引き続き5万円支給の激励金制度を実施することにしている。対象者100人分の補助金500万円を含む事業費700万円を予算化。
 新しく介護相談員派遣事業に70万円を組む。相談員が福祉施設や事業所に出向き、入所者や利用者から話を聞く。苦情や意見があれば相談員から施設などへ伝える。相談員は民間委託で3人を予定している。

上六人部保育園難病患者宅へホームヘルパー
 パーキンソン病や多発性硬化症などの難病患者を対象にしたホームヘルプサービス事業も始める。現在市で把握している市内の難病患者は2、3人。これらの患者宅にホームヘルパーを派遣して、在宅生活を支援するもので、日常生活に必要な用具の支給もする。

女性への暴力相談窓口を設置
 夫やパートナーから女性に向けられる暴力、ドメスティックバイオレンスが問題となる中で、市内でも暴力を受けている女性がいると予測し、相談窓口を設ける。場所は市役所1階の市民相談室を利用。専門のカウンセラー1人を配置し、年6回程度開設する。他の相談日と重ならないようにするほか、秘密は厳守する。
 施設関係では特別養護老人ホーム・三愛荘の整備補助に8330万円を計上した。現在猪崎にある養護老人ホーム・三愛荘が、特養も含めた施設に改築しており、それに対する補助金。鉄筋コンクリート3階建て延べ6657平方bで、1階は特養、2階は養護、3階はケアハウスとして利用する。来年3月末完成予定。

上六保育園の園舎を移転改築
 また上六人部保育園の移転改築事業に1億6620万円を計上。現在の園舎は1973年の建設で、傷みが激しい。新園舎は現在の場所から東へ500b離れた農村公園のそばに建てる。鉄骨平屋建て650平方bで、市では地域の子育て支援施設としての利用も視野に入れている。
 昨年4月から、6歳未満の乳幼児、児童を車に乗せる時はチャイルドシートの使用が義務づけられるようになった。市では親が家庭の事情で子どもを祖父母らに預けなければならなくなった時など、緊急時に限りチャイルドシートの貸し出しをする。チャイルドシートは子どもの成長にあわせ違ったタイプのものを用意しなければならず、新年度はタイプ別に計20台をそろえる。貸し出し期間は1週間程度を考えている。

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