2004年度予算を見る 夜久野町

「ゾーン計画」締めくくり

 夜久野町の新年度予算案は、前年度からの大型継続事業の文化・保健福祉複合施設建設費に8億6967万円を組んだことなどで、前年度当初を大きく上回った。一般会計は15・5%増の41億1000万円、特別会計を合わせた総額は12%増の64億8920万円。柱となる複合施設建設事業と安全面・環境面に配慮した新事業を中心に見てみる。

複合施設
 複合施設建設場所の旧竜城中学校の跡地利用について、大江輝久夫町長は「長年の懸案だった」と振り返る。町総合計画では上、中、下3地区にそれぞれ役割を持たせるゾーン計画があり、教育ゾーンの中地区では93年に旧竜城中と旧宝陵中が統合して夜久野中学校が誕生。福祉ゾーンの上地区では95年に旧宝陵中跡地を利用して建設したグリーンビラ夜久野の運営が始まっている。

 行政文化ゾーンとした下地区では、中学校統合の93年以降、旧竜城中跡地が空き地となっており、新庁舎建設などの案もあった倒木被害が流れ、03年度から2カ年で複合施設建設事業に取り組むことになった。これで3地区のゾーン計画は締めくくりとなる。

 敷地面積約1万3500平方mのうち、施設面積は延べ2700平方mで、バリアフリーの平屋設計。20人規模の事務所、335席の大半が電動移動式の文化ホール、図書館、リハビリルームなどの保健センター機能、生涯学習センターとして多目的研修室、栄養指導室などを設ける。

 2月末に出来た実施設計には、昨年12月時点の基本設計からいくつか変更がある。下夜久野保育園に続く新設の町道に沿って施設入り口近くまで入れるロータリーを整備、隣接する町教育文化会館グラウンドとのアクセスが車いすでもできるように地盤のかさ上げ調整、事務所の地下に倉庫を設けることなど。

 今年度中に建設工事に着手し、来年2月の完成を目指す。新年度当初予算案で計上したものを含めた総建設事業費は約10億7100万円。

新事業は安全・環境に配慮
 昨年12月の雪害で、下地区を中心に町内で倒木が大量に発生した。これに対して、従来の間伐関係の2整備事業の補助金を上乗せする。この事業は森林組合が主体で行い、雪害についての補助は10%を町が負担しているが、新年度は15%にして対応。上乗せ分約90万円を含む約310万円を組む。

 大油子の不燃物処理場水処理施設は、処理場からの排水をきれいにして河川に流す働きをしている。毎月の水質検査などをしているが、79年から使用し25年が経過しており、腐食の進行などの劣化があるため修繕する。1960万円を計上している。

 全国的に学校などへの不審者乱入事件が続いた。それを受けて中夜久野、下夜久野両保育園のフェンスを高くする。町内3園のフェンスの高さは上夜久野が1・5m、中夜久野が1m、下夜久野が1・1m。中夜久野、下夜久野両園は老朽化もあり、これを1・8mまで上げる。延長は両園合わせて約270m。600万円を組んだ。

 簡易水道関係では、町内4つの浄水場にフタを設けて異物混入対策を施す。各浄水場によってパターンが異なるため設計後に実施する。2500万円を見る。

 特別会計の予算額は次の通り。カッコ内は前年度当初比の増減率。

 ◎特別会計◎

 国民健康保険4億9000万円(15・3%増)
 簡易水道1億7400万円(9・4%増)
 中夜久野地区財産区30万円(増減なし)
 下夜久野地区財産区30万円(同)
 老人保健8億2800万円(7%減)
 農業集落排水施設3億4300万円(12・8%増)
 町営バス運行事業2360万円(1・7%減)
 介護保険4億3300万円(10・7%増)
 住宅用地開発事業8700万円(117・5%増)


写真:町内では今冬、雪による倒木被害が大きかった

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