2004年度予算を見る 福知山市1
 福知山市の2004年度当初予算案が公開された。国から地方へ配分される金額が大幅に削られるなどしたが、市は「真に必要な行政サービスを厳選し、財源の有効活用を図った」という。総額676億8457万円の主な使い道を見てみる。
 【100万円未満は原則切り捨て】


子らを守る施策を充実

安全を確保するための予算付け
 登下校中に子どもたちが何者かに暴行を受けるなど、子どもの安全を脅かす事案が全国で後を絶たない。福知山も例外ではなく、各小学校のPTAなどは不審者対策として防犯パトロールや立ち番をして子どもの安全確保に努めている。

 市としても新年度から全18小学校の新1年生−6年生に警報ブザーを持たせる対策を取る。不審者が近寄ってきたときに大音響を鳴らして威嚇すると同時に、周囲の人に緊急事態を知らせる。ある保護者は「不審者を寄せ付けない効果がありますね」と期待する一方で、「とっさに使えるかどうか。家でも教えたいと思うが、学校でも使い方の練習をしてもらえたら」という。

 また、遷喬幼稚園と昭和小、惇明小、成仁小にアルミ製の門扉を設置する。職員室などから目が届きにくく、門がないところに取り付ける。ブザー購入費、門扉設置費用を計上している。

 01年度の統計では、福知山の中学生の不登校率は府と全国の平均を上回っている。そこで市は子どもたちの就学指導、不登校対策などの教育相談活動を強化しようと、臨床心理士を配置するための予算を組んだ。半日ずつ週2回、けやき広場で子どもたちの相談に乗る。臨床心理士は心理的な問題を取り扱う「こころの専門家」と言われる。対象は児童・生徒、保護者、教職員。障害のある子どもの就学指導の相談にもあたる。

 また、問題行動を取る児童・生徒への適切な対処方法を調査研究するためにも予算を付けている。学校、警察、児童相談所、民生児童委員、保護司などがサポートチームを組織し、支援方針や方法などを協議する。指導員1人も配置し、家庭訪問、学校訪問、関係機関との連携、本人への指導を行う。

児童手当の対象小学3年まで拡大
 福祉関係では、厚中町の福知山市民病院本館北側にある院内保育所内で病後児保育を年度内の早い時期から始める。

 病後児保育とは、病気の回復段階にいる乳幼児らを一時預かるシステム。医療施設で入院する必要はないが、保育所などに通所できない子どもたちを対象とし、保護者の子育てと仕事の両立支援につながることを目的にしている。

 施設には看護師、保育士の各1人がつく。定員は1日4人。期間は1週間以内。
 これまで、小学校に上がるまでの子どもたちを養育する保護者に支給していた「児童手当」を、4月から小学校3年生までに拡大する。

 支給額は現行通り、第1子と第2子が月額5000円、第3子以降が月額1万円。国の制度改正によるもので、国が6分の4、府と市が6分1ずつ負担する。この負担分1億800万円を計上した。


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