2004年度予算を見る 福知山市
福知山市新年度当初予算案 一般会計は実質2%減

 福知山市は27日、総額676億8457万7千円の2004年度当初予算案を発表した。国と地方の三位一体改革により、地方交付税などの大幅圧縮で深刻な財源不足を生じるが、市債発行や財政調整基金の取り崩しのほか、市税の伸びなどの好転要因もあり財源を確保する。市は第3次行財政改革大綱に沿って事業の優先順位を見極め、「経常経費マイナス3%、投資的経費(単独分)マイナス5%」の基本姿勢で予算を組んだとして、「北近畿の都づくり構想にふさわしい予算編成。堅実な予算だ」と説明している。

「北近畿の都」へ堅実型 投資的経費など抑えて

 一般会計は前年度当初比2.2%増の263億6千万円。しかし国の特別減税によって95、96年度に借り入れた住民税など減税補てん債の一括返済をする年度にあたっており、その分を除く実質額は252億6千万円で、前年度当初比2.0%減と3年連続のマイナス予算になった。

 16特別会計は278億3890万円(前年度当初比1.5%減)、3企業会計は134億8567万7千円(同8.4%増)を組んだ。

 全会計総額では前年度当初比1.8%増、減税補てん債を除いた実質ベースでも0.2%増になる。3月5日開会の3月定例市議会に提案する。

市民病院 本体工事が本格化 川口中は校舎改築に着手

 各継続、新規事業のなかで目立つ主なものは、まず市民の命と健康を守る拠点施設と位置づける市民病院の改築事業=写真。鉄筋コンクリート造りの地上7階建てで、病床数354床、延べ床面積約2万8377平方mになる。昨秋に着工し、06年春診療開始、07年春グランドオープンをめざす。新年度は38億1326万3千円を組み、2年目に入り本体工事が本格化する。

 今年1月に体育館が完成した野花の市立川口中学校の全面移転改築工事は、今秋から校舎建築に着手する。現運動場に鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積2863平方mの新校舎を建設。市内の小、中学校としては初めてとなるエレベーターを設置する。完成は来年10月の予定。旧体育館の解体も含めて2億8640万円。

 福知山駅周辺整備に絡み、南陵中学校の運動場に雨水貯留施設を整備する。西岡町、陵北町の集中豪雨時の排水対策。貯留施設は広さ約1ヘクタール、深さ25cmのプール状のもので、900トンの雨水を貯めておくことができる。7000万円かけ、年度中の完成を見込む。

全児童に警報ブザー 子脅かす不審者対策

 教育関係は、不審者対策に予算を組んでいる。全国各地で子どもを狙う卑劣な事件が頻発し、保護者らにとっては不安な日々が続く。そのため園児、児童の防犯対策として惇明小、昭和小、成仁小と遷喬幼稚園の校門にアルミ製の門扉を設置。また、登下校時に不審者から身を守るための対策として新1年生を含めた市内18小学校の全児童に警報ブザーを貸与する。合わせて490万円を計上した。

 第2期不燃物埋立処分場が05年度末で満杯になることから、第3期埋立処分場整備を計画。埋立年数15年、面積3万平方m、埋立量19万5000立方mを見込んだ埋立処分場の測量、地質調査業務などをするため4800万円を計上した。11年度が完成予定だが、06年度には一部供用に持っていきたいとしている。

法人市民税28.7%増 地方交付税大幅減

 歳入では、市税収入が前年度当初より2.6%の増収になる見通しを示した。個人は7.0%落ち込む予想だが、法人は28.7%増と見込んだため。長田野工業団地の製造業の収益が上向きで、「景気回復が著しい」として今年度決算見込み額に5%上乗せした13億1780万円をはじきだした。また、地方交付税は前年度当初より2億円削られ42億5千万円、同交付税の不足を補てんする臨時財政対策債(赤字地方債)が同じく28.1%減の9億2千万円を見込む。市債発行は前年度当初比26.8%増と目立っている。

 特別会計は10会計で減額を見込む。とくに産業廃棄物処理事業は18.4%減と大幅だが、これは第2期埋立処分場の建設にかかわる起債の償還が終わったことによるもの。介護保険事業は認定者の増加で伸びている。

 企業会計は、ガス事業が同18.6%減。天然ガス転換事業の償還が終了したため。水道事業も1.1%減、病院事業は14.1%増になっている。


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