2004年度予算を見る 三和町

キラリ輝く町に

 新年度予算案は、市町村合併を十分に意識したものになった。田中敬夫町長は「厳しい財政状況だが精いっぱいの知恵を絞った。合併までにやっておかなければならないことは、なんとかやり遂げておき、合併後の『新市の東でキラリ輝くまち』となる基礎を築きたい」と胸の内を明かす。

 キラリ輝くための柱の一つが、センター三和荘の建て替えだ。

センター三和荘建て替え
 三和荘は町内唯一の宿泊施設で、周囲には体育館とグラウンド、テニスコートなどがあり、町民の交流拠点となっている。しかし老朽化していて、施設は雨漏りがするほど。ホールが2階にあり、バリアフリーの観点からも大規模な再整備が必要になっていた。そこで新しい施設に建て替えることにし、昨年6月補正で3億3700万円(以下、100万住宅団地円未満切り捨てで表記)の予算を組み、本格的に整備事業を始めた。新年度は6億3600万円を計上。これで新年度内の事業完了を目指す。

 詳細な計画は発表前の段階だが、近く建物は取り壊し、新たに3階建ての宿泊施設棟とホールなどの棟を建てることにしている。宿泊収容人員はこれまでの35人より増やし40人規模を想定。食事も出来るようにする。

特別養護老人ホーム建設支援
 1市3町で唯一、老人ホームが無かった三和町にとって、特別養護老人ホームは長年の懸案だった。友渕・高杉地区にまたがる大原野に開設する運びとなり、一度は起工式まで行われたが、運営法人内でのトラブルで計画は白紙に戻っていた。その後、新しい社会福祉法人の手で開設される目途がつき、事業は再び動き出した。新法人は新年度早々に国から認可を得られる見通し。そこで町は建物の建設支援として8000万円を計上。府道から施設までのアクセス道路(町道)の築造費用も2000万円を組んだ。

 この特養建設事業には2000年度から既に用地造成など2億2300万円を支出している。

企業誘致
 町民が町発展に大きく期待を寄せているのは京都北部中核工業団地(エコートピア京都三和)。企業誘致事業に1億2800万円をあてる。従業員を1人地元採用するごとに10万円を町独自に助成するほか、有利な貸し付けもする。

 新年度は継続事業がほとんどを占めたが、新規事業も若干ある。その一つ、「NPO法人丹波・みわ」への運営支援は1100万円をみている。

 丹波・みわは、農山村の生活や仕事を体験してもらい、地域間交流を図ることで町の活性化を目指す組織。新年度にNPO認証を得る見通しとな
っている。

菟原中に住宅団地
 特別会計では、宅地分譲事業特別会計で定住促進団地整備事業に2億3300万円。菟原中の山を造成して特定公共賃貸住宅を6棟(12戸)建てるほか、分譲宅地5区画を造成する。03年度からの事業で、新年度中に完成させる。

 町では先に芦渕で分譲・賃貸住宅団地を整備し、好評を得た実績があり、今回の菟原中は工業団地への企業進出に備えると同時に、町内の均衡発展を図る上でも重要課題に位置づけている。

3簡易水道を統合
 簡易水道事業では、管理事業費として1億3900万円を組んだ。現在、細見、川合、菟原簡水は、それぞれ独立した水道になっているが、細見−川合間1100m、菟原−細見間700mを連絡管で結ぶことで、一体となった簡易水道にする。

 一般会計と特別会計の予算額は次の通り。カッコ内は前年度当初比の伸び率。ただし前年度当初は町長選挙に伴う骨格予算のため、単純には比較できない。
 一般会計37億5300万円(30・6%増)

 ◎特別会計◎

 国民健康保険事業3億9540万円(18・7%増)
 簡易水道事業2億6540万円(48・3%増)
 山村開発センター事業870万円(75・3%減)
 町営バス運行事業2580万円(28・5%減)
 老人保健5億7430万円(1・8%増)
 農業集落排水事業1億3470万円(1・9%減)
 下水道事業1億3200万円(11・5%減)
 宅地分譲事業2億3340万円(7059・5%増)
 介護保険事業3億1850万円(13%増)

写真:造成工事が進む菟原中住宅団地

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