2003年度予算を見る 夜久野町

文化ホール備えた施設建設


教育環境整備にも力
 夜久野町の新年度予算は多目的施設建設、若者定住用団地開発など大型事業に取り組むため、前年度当初を上回る積極予算となった。一般会計は5.4%増の35億5800万円。特別会計を合わせた総額は3.9%増の57億9100万円。地方交付税や町税の減少を見通すなか、多額の町債発行、基金取り崩しでやり繰りしていく。(予算額は原則として100万円未満切り捨て)

竜城中跡地を活用
 多目的施設を建設するのは額田の旧竜城中学校跡地。1993年に中学校が統合されて以後、空き地となっている。まとまった面積の平地が少ない同町では貴重な土地とあって、こ
宇宙少年団
天体望遠鏡を購入し宇宙少年団の活動を支援
れまで庁舎建設用地や若者の定住を図る住宅団地用地の候補に挙がってきた場所でもある。
 役場庁舎の老朽化が著しいうえ、手狭なため複数の課が分庁舎で仕事をしている同町では、以前から庁舎の新築が検討され、建設基金も少しずつ積み立てられてきた。しかし市町村合併をするなら新たな庁舎は必要ない。また住宅団地も、他の場所で用地が確保できる運びとなったことから、要望の高い文化ホール的施設が検討されるようになった。
 具体的な計画は「竜城中学校跡地及び周辺地域開発に係る施設建設検討委員会」で練られてきた。年度内に計画をまとめることになっているが、ホールと図書館を備えた施設になりそう。総事業費は検討委員会のまとめが出てからでないと分からないが、新年度は造成工事などに1億1100万円を組んだ。
 
ダイオキシン抑制新焼却炉を設置
 家具や一部廃材を燃やす大油子の可燃粗大ゴミ焼却炉は、9000万円で造りかえる。これまでの炉は老朽化していたことに加え、法改正で構造が適合しなくなったことから、昨年11月30日で使用を停止している。新炉は煙の排出方法や維持管理などが新しい基準に適合したタイプにし、ダイオキシンの発生も抑える。設置、試験・習熟運転を経て新炉が稼働するまで可燃粗大ゴミは、業者に委託しての処分を続ける。
 「IT時代を生きていく子どもたちのために、できる限りの学習環境を」と、小中学校のパソコン整備に1800万円を確保した。コンピューター室に設置しているパソコンは、これまで小学校児童2人で1台を使っていたが、増設して1人1台ずつにする。また全小中学校の普通教室にLANを整備し、通常の授業にもインターネットを活用できるようにする。
 昨年末に日本宇宙少年団夜久野分団が発足したことから、子どもたちの科学への関心を深め、夢を広げるために天体望遠鏡購入費も計上した。200万円で口径200mm1本と80mm2本をそろえる。
 地域のお年寄りは地域で支える−との理念に基づいた取り組みも進める。在宅生活支援ボランティアが昨年23地域に誕生。「お年寄りをひとりにさせない」「閉じこもらせない」といった「ないない」運動をしている。月1回、手芸や料理、花見などの集まりを開いており、こうしたボランティア団体育成として69万円を計
上した。
 夜久野高原農匠の郷整備は900万円で遊歩道の整備、1億3800万円で土地購入を行う。水土保全森林整備事業として1500万円で町内の間伐も進める。
 
住宅団地開発で特別会計を新設
 特別会計は新年度から1会計増やして9会計にする。新設するのは住宅用地開発事業。住宅団地の整備は長年の懸案だった。これまでに数カ所が候補地として浮上したが、いずれも具体化できなかった。今回地権者から合意が得られた用地は井田の明正小学校から200mほど上手(北側)の、府道と川に挟まれた土地。約1600平方mあり、道路を除いた1397平方mを5区画にして分譲する。事業費は4000万円。このうち3500万円は土地の売却代金を充てる。
 農業集落排水事業では、千原地区に7100万円。新年度は処理場の地上部分に着手する。小倉地区は6100万円。新年度から処理場に着手する。場所は玄武岩公園の近く。両地区とも管路工事は、新年度で完了する。千原は04年度で事業完了。町内最後の小倉も05年度完了を見込む。 一般会計と9特別会計の予算額は次の通り。カッコ内は前年度当初比。
 
【一般会計】
35億5800万円(5.4%増)
【特別会計】
国民健康保険=4億2500万円(10.5%減)▽簡易水道=1億5900万円(22.1%減)▽中夜久野地区財産区30万円(16.7%減)▽下夜久野地区財産区30万円(9.1%減)▽老人保健=8億9000万円(1.2%増)▽農業集落排水施設=3億400万円(20.3%増)▽町営バス運行事業2400万円(29.6%減)▽介護保険=3億9100万円(11.3%増)▽住宅用地開発事業=4000万円(新設)

他年度予算を見る 福知山のニュースは両丹日日新聞