2003年度予算を見る 三和町

子育て支援に児童クラブ


工業団地の企業誘致に本腰
 三和町は、町長、町議選を含む4月の統一地方選を控え、政策的経費を抑えて、継続事業、義務的経費を中心にした骨格予算編成にした。地方交付税や町税の減額が予想される厳しい財政事情のなか、財政調整基金を取り崩すなどして対応。少子化や就業女性の増加に伴い子育て支援策を強め、最重点課題ともいえる工業団地・エコートピア京都三和への企業誘致にも全力を注ぐ。主な事業を見てみる。(予算額は100万円未満切り捨て)

 三和町は、長引く景気の低迷で厳しい雇用情勢を踏まえた緊急地域雇用創出特別基金事業に1600万円を組んだ。事業は7つに分かれる。子育て支援策にも当たる教育関連の2事業が含まれる。
 放課後児童クラブ運営事業は、学童保育の行政サービス。日中に保護者のいない原則10歳未満の児童を対象に菟原児童館で預かる。実施するのは月曜日から金曜日までの放課後で、午後6時30分まで。夏休みなどの長期休暇中も祝日や土・日曜日を除き午前8時30分から午後6時30分まで実施する。スタッフが各学校まで迎えに行く。
 スクールサポーター配置事業では、小学校の各教科、総合的な学習の指導をサポートする職員1人を雇用する。
 残る5事業はいずれも昨夏に業務を始めた同町シルバー人材センターに委託するもので、町有林の除間伐、下草刈り、後を絶たない不法投棄物の実態調査・撤去、エコートピア京都三和に完成間近の井ノ奥公園の美化作業などがある。 
 
進出企業に奨励金 無利子融資も
 同町では、地域振興整備公団と府土地開発公社が、旧寺尾から千束にかけての山林・原野約72ヘクタールに97年秋から造成を進めた工業団地・エコートピア京都三和が完成し、昨年12月から分譲を始めた。大小20区画のうち、2区画には福知山市、兵庫県尼崎市の企業が進出を表明しているが、不況下で企業誘致は難航している。新年度は企業対策課を新設して一層誘致活動を強めることにしており、企業誘致事業費に1億3200万円を計上した。 昨年12月に制定した「京都北部中核工業団地早期立地助成特別措置条例」に基づいて、早期立地企業に交付する奨励金として2千万円を組む。同町と土地譲渡契約を締結した先決5社を対象に、工場などの延べ床面積と地元民の雇用実績に応じて1企業当たり最高2千万円を限度に交付するもの。とりあえず、1社分を予算化する。 地域総合整備資金貸付事業費は1億円。ふるさと融資と呼ばれるもので、設備投資のための借入金総額の25%以内の資金を同町が無利子で融資する。融資期間は15年間(うち据置期間5年以内)。
 同町芦渕の国道9号芦渕新橋付近の土師川沿いにあるサンダル公園内のトイレ設置に1300万円。同公園は3年前の春にオープンし、約5千平方mの広さで、バーベキューエリアやあずま屋があり、キャンプや川遊びに訪れる人が多い。町の一大イベントのアユまつりの会場にもなるが、トイレがなく、地元や利用者から設置要望が出ていた。下水管を敷設し、障害者用も備えたトイレを年内の完成をめざして建てる。
 このほか一般会計では、福天1市3町で組織する予定の法定合併協議会の同町負担金700万円▽老朽化に伴い前年度に建て替えの調査を終えた川合診療所、野田歯科診療所の実施設計に600万円▽生産条件の不利な中山間地域の耕作放棄を防ぎ、多面的機能の確保をめざした中山間地域等直接支払の交付金3200万円▽4月から始まる障害者支援制度費に5千万円▽町総合計画に基づいて進めている道路改良や側溝整備10路線分に計1億4300万円▽田ノ谷地区内の橋の架け替えに1500万円など。
 特別会計では、菟原地区農業集落排水事業(97年度−03年度)に2200万円。府道篠山三和線の改良に合わせて菟原中地区内の約300U016104年度)に6400万円。上川合、岼地区内の約600889区間の管路整備などをする▽特定環境保全公共下水道事業(94年度89区間の管路整備などをする▽菟原、川合地区への公営住宅建設の調
査費300万円▽町営バス1台の更新に1千万円など。
 一般会計、9特別会計の予算額は次の通り。カッコ内は前年度当初比。
 
【一般会計】
28億7400万円(4・2%減)
【特別会計】
国民健康保険=17億1800万円(5・4%減)▽簡易水道=3億3300万円(11・4%減)▽山村開発センター=3500万円(47・9%減)▽町営バス運行=3600万円(34・7%増)▽老人保健=5億6400万円(2・7%増)▽農業集落排水=1億3700万円(23・2%減)▽下水道=1億4900万円(37・6%減)▽宅地分譲=300万円(53・8%減)▽介護保険=2億8100万円(1・3%増)

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