2002年度予算を見る 福知山市3

魅力ある農村復活へ


 景気の低迷と同様、農業を取り巻く状況も厳しい。農村振興対策についてもさまざまな事業で魅力ある農村の復活をめざす。


元気の出る村づくり事業で10万円補助
 市内では各地域で特産作物の栽培に取り組んでいる。地域によって土壌などの栽培条件が違うが、画一的な栽培方法をとっていることが多く、適地、適作となっていないため、収量、品質の低下を招き、販売面でも影響が出ているのが現状。こういった状況を打開するため、新しい栽培方法などを採り入れ、収益性の高い農業経営への転換を目的にした「元気の出る村づくり事業」を始める。


 中山間地域等直接支払い制度対象地域を除く、九つの旧村を対象とし、1旧村あたり1−2集落を事業指定する。自然景観の保全や環境美化などに取り組む「美しい村づくり」▽観光農園や農産加工、共同販売などをする「活力ある村づくり」▽産地、土づくりに力を入れる「特色ある村づくり」の3事業の中から1事業以上を選択して、集落単位で取り組む。


 1集落につき10万円を補助。メーンの村づくり事業が5万円、残りの5万円は特産
報恩寺タケノコ
特産品の1つ、報恩寺タケノコ
作物のよりよい栽培方法や害虫駆除などの情報を知らせる掲示板の作成に使うようにする。新年度は12集落分を予定。120万円を計上している。


報恩寺筍生産グループを支援
 市特産の報恩寺タケノコの出荷や缶詰製造などをしていた佐賀加工農協が昨年末で解散。タケノコの栽培自体が危ぶまれていたが、地元の栽培農家が集まり、新たに「福知山特産」報恩寺筍(たけのこ)生産グループを結成することになった。グループでは生産、出荷とともに、竹林の管理、育成にも積極的に取り組むことにしており、市では代表的な特産物のタケノコの産地維持に重要な活動と認め、組織化の支援のため補助金80万円を予算化した。タケノコ掘りをする観光農園事業や竹炭製作など竹に関する活動を通じて、地域が活性していくことを願っている。


農道整備で森垣の本格的な高架工事
 森垣−岩井間を結ぶ農道工事は新年度、ふるさと農道緊急整備事業として2億5千万円を投資し、森垣地内での本格的な高架工事に入る。


 総延長は約8.6km。農産物をスムーズに流通させ、物流の活性化を図るため、80年から4期に分けて工事を始めた。すでに3工区で大部分の工事が終わっている。現在までの進ちょく率は94.5%。高架はJR福知山線と国道175号をまたぐループ状になる。高架部分の橋長は199.2m、すでに橋脚4基と橋台2基はできあがっており、橋りょうの上部工事や取り付け道路の造成などをする。03年3月に完成予定。


合併処理浄化槽の維持管理費も補助
 市では現在、合併処理浄化槽の設置に伴い、費用補助をしているが、設置後に義務づけられている年1回の浄化槽の掃除と年4回の保守点検に費用がかさむため、新年度から維持管理費についても補助することにした。計画では1基当たり年間2万円を補助。個人での申請ではなく、自治会や設置者らでつくる組合などを通じて申し込むことになる。新年度は179基分の358万円を計上。組合などを組織することで、合併処理浄化槽の普及を図るのも狙いという。

 このほか有害鳥獣駆除隊に、駆除の際に着る夏用のベストと新しい帽子を支給する。


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