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両丹日日新聞2018年12月 1日のニュース

とくし丸コンテストで横川さんのレシピが大賞 三ツ丸が商品化

味見する横川さんと、横で見守る塩見さん 軽トラックによる移動スーパーを手がける株式会社とくし丸(本社・徳島市、住友達也社長)が、全国各地の顧客から自信のレシピを募ったコンテストで、京都府福知山市漆端の横川百合子さん(89)の「さば水煮缶の押寿司」が最高の大賞に選ばれた。福知山市内を走るとくし丸に商品供給をする株式会社三ツ丸ストア(本社・篠尾新町、足立康幸社長)がこれを商品化して、2日から店頭販売を始める。

 コンテストは、とくし丸を運転して地域を回る販売パートナーを通じて家庭料理のレシピを募り、343点が寄せられた。工夫や独自性、こだわりや思いなどが評価され、横川さんの一品が大賞に輝いた。

 横川さん宅には、販売パートナーの塩見敏雄さん(66)が、とくし丸で訪れている。2年ほど通い、世間話に花を咲かせる間柄だ。横川さんがよくサバの水煮缶を注文するので「何に使っているんだろう」と、ずっと気になっていたという。

 じっくり話を聴いてみると、大型連休に孫やひ孫など総勢約30人もの大家族が集まるといい、その時の定番料理がサバを使った押寿司ということが分かった。
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 フライパンに油を引かずに水煮を入れて、ヘラでつぶしながらおろしショウガを加え、水分がなくなるまで炒め煮て、砂糖やしょうゆなどで香ばしいサバそぼろを作る。これに味付けしたシイタケやタケノコを混ぜる。型で、酢飯にそぼろを挟んで重ね、さらにそぼろを載せて土台が完成。最後に錦糸卵、紅ショウガ、インゲン、カマボコを飾り付けて色鮮やかな「さば水煮缶の押寿司」の出来上がり。

 孫たちが喜んで食べるという押寿司の温かい物語を聞いた塩見さんは、横川さんにコンテスト応募を勧め、最高賞獲得という結果を一緒に喜び合った。

 地元から大賞が出た三ツ丸ストアは「多くの方に味わっていただきたい」と商品化に取り組み、横川さんのレシピを忠実に再現。30日には完成品を届けて味見をしてもらい、最終調整をした。

 横川さんは「大賞もびっくりだけど、商品化もびっくり。私も一層元気に頑張らんといけませんね」とにっこり。塩見さんは「自分のことのようにうれしい。百合子さんは料理が上手ですから、そりゃ大賞ですよ!」と胸を張った。

 三ツ丸ストア堀店と駅南店で、480円で販売する。


写真上=三ツ丸ストアの押寿司を味見する横川さんと、横で見守る塩見さん
写真下=横川さん考案の「さば水煮缶の押寿司」を三ツ丸ストアが商品化した

希少な日本茜でまちおこし 野間仁田のグループ

日本茜の出来具合を確かめる 植物染料として使われる日本茜が、京都府福知山市野間仁田のほ場で栽培されている。まちおこしにつながればと、地元の人たちでつくる「日本茜生産チーム」(谷垣弘明代表、3人)が約20アールで約7千株を育てており、栽培方法の確立に力を入れている。

 日本茜はアカネ科のつる性多年草で、「赤根」と言われる根は日本太古の赤色「茜」の原料となる。かつて重宝されたが、西洋茜などで作られた海外産などの染料の台頭で流通量が減り、現在では幻の染料と言われるほど希少とされる。

 10年ほど前から日本茜の文化復刻をめざして活動する日本茜研究会の杉本一郎代表(66)=大阪府泉北郡忠岡町=の思いに谷垣代表(72)が賛同し、2017年春に生産チームを結成。同年6月から栽培を始めた。

 杉本さんによると、日本茜は世界的にも注目を集めてきており、栽培地が徐々に増えてきているが、福知山の栽培面積は杉本さんが知る限り日本一という。

 栽培が難しく、植えてから実際に染料として使うまでに少なくても3年は必要で、掘り起こし作業にも手間がかかる。生産チームの谷垣さんは「限界集落の元気を取り戻したいと考えて、この活動を始めました。失敗もありましたが、今のところは順調に来ています。日本茜を世界にアピールできるように、今後も増産をめざして頑張りたい」と話す。

 11月29日には、日本の伝統色を日本古来の植物染めで染色する第一人者、染屋・染司よしおか=京都市伏見区=五代目当主の吉岡幸雄さん(72)が現地視察に訪れた。植えてから2年目の栽培地を試験掘りし、成長具合を確かめた。

 視察を終えた吉岡さんは「想像した以上に広い面積でした。大変だろうけど、順調にいっているので、頑張ってほしい。失われた色で情報が少ないだけに、お互いが教え合っていきたい」と話し、「品質は大丈夫です。大いに使いたい」と太鼓判を押している。


写真=日本茜の出来具合を確かめる谷垣さん、杉本さん、吉岡さんら(右から)=野間仁田のほ場で


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